『Cities: Skylines II』重い理由はポリゴンの多用しすぎ―ソフトウェア開発者が解説 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

『Cities: Skylines II』重い理由はポリゴンの多用しすぎ―ソフトウェア開発者が解説

動作の重さが指摘されている都市運営シム『Cities: Skylines II』ですが、ソフトウェア開発者により処理の解析と問題点が解説されています。

PC Windows
『Cities: Skylines II』重い理由はポリゴンの多用しすぎ―ソフトウェア開発者が解説
  • 『Cities: Skylines II』重い理由はポリゴンの多用しすぎ―ソフトウェア開発者が解説
  • 『Cities: Skylines II』重い理由はポリゴンの多用しすぎ―ソフトウェア開発者が解説

10月25日の発売以降動作の重さが指摘されている都市運営シム『Cities: Skylines II』ですが、ソフトウェア開発者により処理の解析と問題点が解説されています

材木の山一つで10万以上の頂点、シムでGPU依存とはこれ如何に?

『Cities: Skylines II』の処理分析などを行なっているのは、ソフトウェア開発者のPaavo Huhtala氏。氏によればポリゴンを多用しすぎてその頂点処理が過大となっているのが主な原因であるとしています。

その一例として挙げられているのが作中に存在する材木の山。なんとこれ一つで10万以上の頂点が存在しているとのことで、こうした不必要な処理が積もり積もった結果がパフォーマンス問題として現れていると説明しています。

通常細かい描写が不要な場合にはポリゴン数を減らした別モデルを表示し、カメラからの距離に応じてポリゴン数を制御することで処理負荷を軽減するLODや別の物体の影になるなど不要な描写を間引くocclusion cullingなど、様々な負荷軽減策を組み合わせるのが一般的。ところが『Cities: Skylines II』では作中の多くのメッシュにおいてLODが存在しなかったり、あるいはcullingが調整不足だったりといった点などが原因となって処理の重さにつながっていると指摘しています。

なお解説では、主に影の処理に時間が要しているとのことで、氏によるテスト時のフレームでは6705のドローコール中4828、およそ72%がシャドーマッピングに費やされているとのこと。そのため、影を完全に無効化することで大幅にパフォーマンスを向上できるとしています。


いうまでもなくゲーム自身のパフォーマンスはそのゲームを楽しむ上で重要な要素の一つ。パフォーマンスの問題が改善するまでは有料DLCは販売しない旨の発表がなされるなど、Colossal OrdeとパブリッシャーのParadox Interactiveがこの問題を認識し憂慮しているのは明白です。

最適化がいち早く行われることを期待したいところです。


龍が如く7外伝 名を消した男 - PS5
¥4,855
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
龍が如く7外伝 名を消した男 - PS4
¥4,855
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《K.K.》

SFとオープンワールドとミリタリー系が主食です K.K.

1990年3月の京都府生まれ。ゲーム好きのパソコン好き。ついでに言えば動物も好き。心理学部卒ゆえに人の心がわかると豪語するも、他人の心にはわりと鈍感で、乙女心となるとからっきし。むしろ動物の気持ちのほうがよくわかるが、本人は「尻尾と耳がないからだ」と弁解中。 2022年から「ゲームスパーク」で執筆中。パソコン代の足しにと始めるも、賃金はほとんど課金ガチャに消えている模様。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

PC アクセスランキング

  1. 発売目前のSteam版『Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT』が180の国・地域での販売を制限―既に返金も実施され始める

    発売目前のSteam版『Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT』が180の国・地域での販売を制限―既に返金も実施され始める

  2. 大ヒット異変探し『8番出口』続編タイトル『8番のりば』は5月中にリリース予定!閉じ込められた「永遠に走る電車」から脱出せよ

    大ヒット異変探し『8番出口』続編タイトル『8番のりば』は5月中にリリース予定!閉じ込められた「永遠に走る電車」から脱出せよ

  3. 『Fallout 4』全対応プラットフォーム対象アップデート5月13日配信―グラフィックオプションとパフォーマンス設定、修正&改善

    『Fallout 4』全対応プラットフォーム対象アップデート5月13日配信―グラフィックオプションとパフォーマンス設定、修正&改善

  4. 『Stellaris』新DLC「The Machine Age」で利用された“AI生成コンテンツ”について開発者が説明―「AI技術の倫理的な使用はとても重要」

  5. 手に汗握るローポリ初代PS風ラリーゲーム『Old School Rally』トレイラー!

  6. “非常に好評”フレーム生成やアップスケーリング適応可能アプリ『Lossless Scaling』低フレームレート時に効率的に動作するアップデート実施

  7. 『Hi-Fi Rush』ファンが逆レビュー爆撃。Steamに高評価レビュー次々投稿―Tango Gameworks閉鎖を惜しみ

  8. Steamにて『Classic Marathon』無料配信!『Halo』シリーズのBungieが手がけた名作FPSの移植版

  9. 『スト6』豪鬼本人の解説による「キャラクターガイド」がじわじわくる…饒舌で丁寧、格ゲー用語や横文字も多用する豪鬼

  10. ハクスラRPG『Warhammer 40,000: Inquisitor - Martyr』PC版にオフラインモード近日登場

アクセスランキングをもっと見る

page top