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【クラフトサバイバル名鑑】孤島ホラーサバイバル『The Forest』“食人族”の住む島の謎を解き明かせ!物語の舞台を活かして「生活」することの面白さ

さらわれた息子を助け出せ。その先に隠された真実と決断は。

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【クラフトサバイバル名鑑】孤島ホラーサバイバル『The Forest』“食人族”の住む島の謎を解き明かせ!物語の舞台を活かして「生活」することの面白さ
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2024年のゴールデンウィーク、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?この機会に「せっかくだから時間のかかるゲームや、積んでいたあのゲームを遊ぼう!」というゲーマー社会人の方も多いと思います。

Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品を紹介しています。じっくり遊べるゲームが多い同ジャンルは、連休に腰を据えて遊ぶのにもピッタリです。

今回は、Endnight Gamesが2018年5月1日にリリースした孤島サバイバル『The Forest』を紹介していきます。なお、一部スクリーンショットは撮影用に遊びやすい環境を使用しています。

絶望の食人族サバイバル『The Forest』とは

『The Forest』は、カナダ・バンクーバーのゲーム開発スタジオEndnight Gamesが2013年に発表した作品。同年にはSteam Greenlightの新規通過作品として登場し、2014年5月にSteam早期アクセスでリリースされています。

本作の舞台となるのは、主人公・エリックとその息子・ティミーが乗っていた飛行機が墜落した謎の孤島。墜落のショックで意識朦朧としてる中で、ティミーは全身が赤い謎の人物によって連れ去られてしまいます。エリックは息子の行方を探すために島を探索することになるのです。

しかし、緑豊かで多彩な地形が用意されているこの島は、主人公の脅威となる“食人族”が徘徊している恐るべき土地。さらに、飛行機が墜落している状況では決して物資が豊富と言えない状況です。息子の行方を探すためにも、まず自身の生活を安定させなければならず、孤独で絶望的なサバイバルが始まるのです。

アルファ版として配信が開始された本作。早期アクセスリリース時のバージョンはなんと「0.01」で、これまで非常に多くのアップデートが行われてきました。ゲームが正式版を迎えたのは2018年5月1日、11月には海外PS4版もリリースされています。現在はVRにも対応しており、とても幅広い遊び方が可能です。

そして、2023年2月24日に本作の続編タイトルとなる『Sons Of The Forest』がSteam早期アクセスでリリース(2024年2月23日に正式版へ移行)。シリーズ両作品ともSteamユーザーレビューで高評価を得ています。

はじめから容赦ないサバイバル生活!

物語の導入は、エリックが飛行機に乗っているシーンからスタート。横の座席には愛する息子ティミーが眠っていて、その近くにはエリックが息子に贈ったサバイバルガイドブックが置かれています。エリックはサバイバル番組に出演した経験があり、その知識を記したガイドブックの共著者でもあるのです。

その後飛行機が墜落し、ティミーが何者かに連れ去られてしまい、エリックは気絶してしまいます。再び目を覚ましたときにはティミーも誘拐犯もおらず、近くには墜落した飛行機の残骸と、何者かに殺されたキャビンアテンダントの死体。死体の胸に刺さっていた金属斧を拾い、ここからサバイバル生活がスタートします。

俺が殺したみたいな絵ですが斧をもらっただけです。

サバイバルの鍵を握るのは自身が書いたサバイバルガイドです。この本からアイテムのクラフト方法やレシピ一覧、自分が何をするべきかのタスクなど多くの項目がチェック可能。まずはチュートリアルを兼ねて近くで素材を集め、最低限の拠点となる避難所と焚き火を作ることになります。

ちなみに飛行機の落下場所はいくつかの地点からランダムで、運が悪ければ特定の物資が手に入りづらいこともあります。幸い最初の飛行機の周辺に散乱している旅行カバンからはドリンクやチョコバーと言った飲食アイテムが手に入りやすいので、困った時はこれらに頼りましょう。

しかし、チュートリアルの段階から決して楽をさせてくれないのも『The Forest』です。気が付けば周囲から威嚇するような声が聞こえ、遠くに謎の人影が見えてくることでしょう。そう、彼らこそがこの島で大きな脅威となる“食人族”で、見つかれば複数で襲ってくることもあるのです。

とにかく最初の目標はゲームをセーブすることです。避難所を作ってもいいですし、最初から冒険して島に残されたテントを探して利用することもできます。

飯を食い丸太を運ぶゲームです

『The Forest』の醍醐味のひとつはクラフトや拠点建設の幅広さ。クラフトはインベントリに入っている枝や石、骨などのアイテムを組み合わせて作るのですが、サバイバルガイドには「布+酒=火炎瓶」などが紹介されている程度でレシピの多くが明かされていません。アイテムを製作エリアに置くと歯車が進行するので、色々試して推理するのも面白い部分です。

拠点建築は比較的シンプルなシステムで、サバイバルガイドからブループリントを呼び出して配置、そこに必要な材料をいれることで完成します。必要な材料は丸太や枝、石、葉っぱといった自然素材のほか、布やロープなどの工業品が必要になることも。目標を定めて集めておくことも大切です。

ちなみに丸太は自力で2本まで担げるほか、専用の器具を作ればもっと多くの数を一度に運べるようになります。大きな小屋や防衛用の設備、カスタムした家などを作る際には丸太が100本以上必要になることもあるため、プレイ中の多くの部分で木を切ることが多くなると思います。

もちろん建築中や素材集め、“食人族”との戦いなど、生活中はいつでもお腹が空くし喉が渇くものです。倒したウサギやトカゲ、シカといった野生生物を倒した肉を焚き火で焼いたり、ベリーを集めたり、雨水を集めて飲んだり、“食人族”の集落を襲って残された乗客の物資を漁ったりと、生き残るためにサバイバルを満喫しましょう。

焚き火は本作でとても重要な存在です。暖を取る、食料を焼く、島で見つけた鍋で水を煮沸するといった生活部分だけでなく、襲ってきた“食人族”の死体を焼くことで、アーマーなど多くの装備やアイテムに活用できる「骨」を入手できます。生活に余裕ができれば“食人族(とその派生)”は嬉しいボーナスにもなります。

死体を焼くのはとても重要です。
焼けばだいたいのお肉は美味しい。
同上。
雨水を集める装置はサバイバルの命綱。

息子を救うために島を探検しよう

本作の目的は我が子・ティミーを救い出すこと。遊んでいるとサバイバルに夢中になってしまいがちですが、その大切な事を忘れてはいけません。しかし、本作ではいきなりティミーを助け出すことはできず、島内を探索して必要なアイテムを集めていくことになります。

島にはいくつかの重要なスポットや洞窟があり、その中には色々な手がかりや装備品が隠されています。強力な武器やツールなどが手に入ることもあるので、生活に余裕が出てきたらしっかりと探索を進めていきましょう。ただし、洞窟内はとんでもなく暗いので光源の用意は忘れずに……。

ある程度ゲームが進み、アイテムや素材が集まってくる頃には、だんだんと敵も強くなっていきます。拠点を襲われることもあるので、柵や罠で防衛を強化したり、武器やアーマーを揃えたり、入念に準備していきましょう。個人的にオススメは相手を燃やすこと。火はいつだって最強です。

火はいいですよね。とてもいい。

ストーリーを進めていくと、少しずつこの島に隠された大きな真実が明らかになっていきます。“食人族”とはいったい何者なのか。各所に残されたキャンプなどの人の痕跡とはなんなのか。その果てに、プレイヤーには「大きな決断」が迫られることにもなります。

もちろん、ストーリーを進めずに島の生活をエンジョイすることもできます。マルチプレイもできるので、フレンドと協力して巨大な拠点を作りあげるのも楽しいものです。慣れてしまえばそこまでサバイバル難易度が高いゲームでもないので、楽しい孤島生活もおくれますよ。ただし、たまにはティミーのことも思い出してあげてくださいね(いろいろな意味を含めています)。

頭と腕が足りないので集めに行こう。

『The Forest』は発表からその雰囲気や世界観で大きな注目を集めた作品です。早期アクセスリリース時は不具合なども多かったのですが、度重なるアップデートによって問題は解消され、今もSteamユーザーレビューで「圧倒的に好評(全体評価)」と多くの人々に愛されています。

不気味な“食人族”の住む島でのサバイバルというインパクトは抜群で、その裏にあるストーリーも楽しめます。もちろんサバイバルとしても、最初はどうしたらいいかわからないようなアイテムやクラフト、建築、“食人族”との激しい戦いと、多くの面でやりごたえのあるプレイを満喫できます。

ゲーム内には4つの難易度が用意されています。思う存分建築や観光を楽しみたいという人は、敵が出てこない平和なモードをプレイするのもいいかもしれません。なお、テーマ上少しホラーやグロテスクな部分も多いので、苦手な人は注意してください。

食人族の作ったオブジェを見て回るのもおすすめ。
《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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