ボクセル鉄道パズル『Station to Station』―「満足感が高いので大手タイクーンゲームにも真似してほしい」というプレイヤーの声も【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

ボクセル鉄道パズル『Station to Station』―「満足感が高いので大手タイクーンゲームにも真似してほしい」というプレイヤーの声も【開発者インタビュー】

雰囲気がとても素敵です。

連載・特集 特集
ボクセル鉄道パズル『Station to Station』―「満足感が高いので大手タイクーンゲームにも真似してほしい」というプレイヤーの声も【開発者インタビュー】
  • ボクセル鉄道パズル『Station to Station』―「満足感が高いので大手タイクーンゲームにも真似してほしい」というプレイヤーの声も【開発者インタビュー】
  • ボクセル鉄道パズル『Station to Station』―「満足感が高いので大手タイクーンゲームにも真似してほしい」というプレイヤーの声も【開発者インタビュー】
  • ボクセル鉄道パズル『Station to Station』―「満足感が高いので大手タイクーンゲームにも真似してほしい」というプレイヤーの声も【開発者インタビュー】
  • ボクセル鉄道パズル『Station to Station』―「満足感が高いので大手タイクーンゲームにも真似してほしい」というプレイヤーの声も【開発者インタビュー】
  • ボクセル鉄道パズル『Station to Station』―「満足感が高いので大手タイクーンゲームにも真似してほしい」というプレイヤーの声も【開発者インタビュー】

気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Galaxy Grove開発、PC向けに10月3日にリリースされたボクセル鉄道パズル『Station to Station』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、ボクセルアートの世界で各施設を繋いでいく鉄道パズルゲーム。建物間を繋ぐ際には地形や生産物を確認し、敷設にあたってはその費用の検討も必須となっています。レベルクリアの目標は「すべての建物を繋ぐ」こと。日本語にも対応しており、プレイレポも掲載中です

『Station to Station』は、1,980円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Joost van Dongen氏(以下Joost)Joost van Dongenです。Galaxy Groveの創設者兼クリエイティブ・ディレクターを担当しています。プログラミングから3Dアート、チェロの音楽まで、どんなものでも何かを作るというのが大好きです。Galaxy Grove設立以前は、『Awesomenauts』『Swords & Soldiers』『De Blob』を開発したRonimo Gamesの共同設立者兼テクニカルディレクターでした。また、私個人でも奇妙な実験的ゲームをいくつか作ってきています。『Proun』『Cello Fortress』そして最近では『Robo Maestro』ですね。「The Ageless Gate」というチェロのアルバムも作っていて、オンラインで聴くことができますよ。

私が一番好きなゲームは『Star Control II』です。広大な宇宙を探検し、奇妙なエイリアンに出会う、1992年の古いゲームです。探索、音楽、ストーリー、すべてが素晴らしく、とても影響を受けました。

――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?

Joost本作は、タイクーンというジャンルを、「鉄道を建設する」という最も楽しい部分にまで単純化したものです。私たちは、鉄道を通じて産業や都市をつなぐ、リラックスできるゲームを作りたかったのです。大きなインスピレーションとなったのは、『Islanders』でした。『Islanders』が『シムシティ』でやっていることを、私たちは本作で実現したかったのです。

マネジメントゲームにおいて、自分の行動の結果、世界が広がっていくのを見るほど、満足感のあることはありません。私たちは、建物がアニメーションし始めたり、都市が成長し始めたり、レベルが上がるにつれてペースが上がるアダプティブ・ミュージックなど、あらゆる方法でこれを実現しました。私たちが実現した最大の演出は、世界をグレーでスタートさせ、レベルの一部をクリアするにつれて色がつくようにしたことです。この演出は、私の初期の作品へのオマージュでもあります。学生グループ・プロジェクトの『De Blob』は、灰色の世界に明るい色を塗るというものでした。また、2007年にRonimo Gamesでは『Snowball Earth』というプロトタイプを作ったのですが、雪や氷が溶けてプレイヤーの周りに植物が現れるという、とてもクールな演出が特徴でした。残念ながらこのゲームは開発中止になってしまったので、ようやく完成したゲームに同じような演出を採用できたのは素晴らしいことです!

――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?

Joost本作が大きなインスピレーションを受けたのは、私の自宅の近くにあるオランダ鉄道博物館です。本作の開発初期段階において、私は大の鉄道ファンである5歳の息子と一緒にこの博物館をよく訪れました。この博物館で私が一番気に入っている機関車は、1881年製の美しい蒸気機関車「ビッグ・グリーン」です。オマージュとして、私たちはこの機関車を本作に登場させ、ポスターの主役にもしました。しかし、息子は私が作ったものにあまり満足していませんでした。彼は現代の高速鉄道の方がずっと好きなので、自分でゲームを作ると言ってきたのです。また、ゲームの作り方はすでに知っているので、手助けは必要ないと言っていました…。

影響を受けたゲームという点では、『Railroad Tycoon』の鉄道建設、『Islanders』のミニマルな手法、『Dorfromantik』の雰囲気、『Mini Metro』のシンプルなUIに大きなインスピレーションを受けています。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。

Joost本作の開発における最大の困難は、リラックスした体験と本当のチャレンジとの間の適切なバランスを見つけることでした。私は、誰でも簡単に学べて楽しめるものを作りたかったのですが、同時に、私のような少し難しいことが好きな人間にとっては、奥深くてチャレンジングなものにしたかったのです。私たちが見つけた解決策は、各レベルのコアとなるゴールをとてもシンプルなものにし、そこにオプションとしてチャレンジを加えることでした。特に気に入っているのは「スター・チャレンジ」で、これはレベルごとに少し異なる考え方が必要になっています。

――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。

Joostプレイヤーは、リラックスした雰囲気と、大きなスタックボーナスを得るチャレンジがとても気に入っているようです。私のお気に入りのコメントは、「『Station to Station』の鉄道建設はとてもスムーズで満足感があるので、大手のタイクーンゲームにも真似してほしい」というプレイヤーの声ですね。

――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。

Joost私たちは今後、一連の大きなコンテンツアップデートを予定しています。最初のアップデートであるゴールドラッシュはすでに11月中旬に開始され、新しい地域と多くの小さな改良が追加されました。次のアップデートは12月中に予定されており、フォトモード、いくつかのレベル、多くの新しいカスタムゲームオプションが追加されます。私たちはプレイヤーから寄せられたフィードバックを読み、それに基づいて改良を加えています。例えば、12月に実装されるフォトモードは、最もリクエストの多かった機能のひとつです。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Joostはい、もちろんです!

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Joost日本のウェブサイトであるGame*Sparkのインタビューを受けることができて光栄です!妻と私は日本の大ファンで、日本を訪れた際には新幹線にも乗りました。私たちは日本が大好きなので、東京で妻にプロポーズしたほどです!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top