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「VCT 2023 Masters Tokyo」イベントレポートー改めて実感した『VALORANT』ファンのeスポーツにかける熱意と、オフラインイベントならではの「ワクワク」

日本の『VALORANT』ファンの熱狂に包まれた「VCT 2023 Masters Tokyo」。そのセミファイナルのレポートから、eスポーツの最前線の熱気をお届けします。

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「VCT 2023 Masters Tokyo」イベントレポートー改めて実感した『VALORANT』ファンのeスポーツにかける熱意と、オフラインイベントならではの「ワクワク」
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2023年6月11日~25日にかけて『VALORANT』の国際大会「VCT 2023 Masters Tokyo(以下、Masters Tokyo)」が開催。優勝を手にしたのはEMEA地区代表チームの「FNATIC」です。

日本初開催の『VALORANT』国際大会ということで、大きな注目を集めた本大会。24日・25日に実施されたGrand Finalの会場となった幕張メッセ(22日まではTIPSTAR DOME CHIBAで開催)には多くのファンが詰め寄せました。本記事では6月24日に行われたLowerブラケット決勝、Evil Genius(以下、EG)対Paper Rex(以下、PRX)の模様を現地の雰囲気を中心にお伝えします。なお、大会の結果については別記事でもお伝えしているため、こちらも合わせて読んでいただけると幸いです。



◆オフラインイベントで体感した大スクリーン&豪華音響による「足音」が臨場感を醸し出す、極上のeスポーツ観戦

開演前の午前10時、会場には既に沢山のファンが詰め寄せており、ホール外の時点から伝わるファンの熱気。入場口には撮影ブースも設置され、試合が始まる前からeスポーツ大会の「お祭り感」で気分が高まりました。

ホールに入場してまず目に入ったのは、中央に設営されたステージとそれを取り囲むように設置された巨大スクリーン。平席で行われた今回のイベントは四方に客席が用意されており、そのどこからでも観戦ができるほど大きく存在感を放っていました。

このスクリーン、イベントあるあるな「画面が遠くて試合が見えない!」といったことがあるかと言えばそういうこともなく、客席後方でも選手の表情はもちろん、彼らがどの武器を購入したのかといった情報は十分確認できるほど高精細です。加えて、観客が全員同じスクリーンを見つめている一体感や応援の声、ステージに併せてライトアップされる照明など、自宅での観戦では味わえないeスポーツの「イベント体験」を感じます。

また幕張メッセは、普段は展示会やライブなど様々な用途で使われる多目的施設。特に音響に関しては、配信ではなかなか味わえないイベント特有の豪華さがひしひしと伝わります。それが最も出ていたのが、ゲームに登場するキャラクターの足音でした。

本作での足音はゲームの勝敗を左右するほど重要な情報というのは周知の通りですが、そんな足音がイベント用の音響で会場にはっきりと響き渡り、試合の緊張感をより際立たせます。客席からの歓声やキャスター陣による実況、ゲームの銃撃音など様々な音が鳴っているなか、エントリー前の「ザッザッザッザ……」という音には「一体どのような展開になるのだろう」という想像力を引き立て、自宅での観戦では味わえないワクワク感がありました。

◆「ぶいすぽっ!」やチームデスマッチ先行プレイなど、ファン必見のイベントブースが幕張メッセに集結

会場では試合の他にも物販やゲーミングデバイスの体験ブースなども併設されており、多くのファンが試合前にブースを巡って楽しんでいる様子でした。

その中でも特に盛り上がっていたのが、VTuberグループの「ぶいすぽっ!」ブースです。会場に入ってすぐの所に設営されたこのブースでは、『VALORANT』のエージェント・ジェット、レイズに並んで、ぶいすぽっ!メンバーの八雲べにさん、白波らむねさん、花芽なずなさん、さらには数日前に加入が発表されたばかりの夢野あかり(旧名・濃いめのあかりん)さんのパネルが展示されていました。パネル前では記念撮影のために多くのファンが並んでおり、開場直後にもかかわらず早くも大盛況。

このブースでは、パネルの展示に加えてメンバーのイラストが描かれた応援ボードも配布され、「ぶいすぽっ!」ファンたちが選手へのメッセージを添えて会場で楽しそうに掲げていました。

また公式ブースでは6月28日に実装された「Episode 7 Act 1」の目玉コンテンツ「チームデスマッチ」と新エージェント「デッドロック」の体験会も実施。新要素をひと足早く遊べるということで体験ブースにはたくさんの人が並んでおり、中には順番待ちをしながら試合を観戦しているファンもいました。

◆世界最高峰のプレイが続出で、会場の熱気は最高潮に

筆者が取材に訪れた24日は、Lowerブラケット決勝(セミファイナル)のEG対PRX戦が行われました。この試合に勝てば翌日のグランドファイナルへと進出できるため、観客からの注目も高まります。そして日本ファンからは、同じくPacificリーグから出場するPRXに熱視線が注がれます。

このMasters Tokyoでは、優勝したチームと同じリーグは8月に行われる2023年の世界王者を決める大会「Champions」への出場権を1枠与えられます。PRXが優勝することでPacificリーグ所属のZETA DIVISION(以下、ZETA)、DetonatioN FocusMe(以下、DFM)が世界王者になるチャンスがより広がるため、会場では多くの人がPRXを応援しているように感じました。

一方でEGファンも負けてはいません。FPS人気の高いAmericas所属のEGには彼らを追い続けている日本のファンもおり、中でもEGの代表的な選手であるDemon1選手への応援ボードを持って観戦している人たちを多く見かけました。実際に同選手の活躍は凄まじく、主にジェットで驚くようなスーパープレイを何度も見せ、会場をアツく盛り上げます。

会場に設置されたファンボード。EG、PRX両チームのファンの書き込みがある中「どっち応援したらいいか分からん!」という、どちらも選びきれないファンの切実な叫びも見受けられました。セミファイナルは国際大会の準決勝なだけあり、お互いに譲らないギリギリの勝負の連続。ゲームはフルセットにまで及びます。

特に盛り上がったのはGame3のスプリット戦。リードするEGに対してPRXが後半ラウンドを6連勝する怒涛の追い上げで会場からは歓声が上がります。そのままPRX勝利を収めた際には観客総立ちで、多くのファンが目の前で起きる世界最高峰の戦いに熱狂していました。

客席後方の記者席から見ていた筆者ですが、前方のファンたちが全員立ち上がってPRXに賞賛の声を上げているのを見たときには「これが日本の『VALORANT』人気か!」と驚きました。ファンが多くいることを頭では理解していてもそれを実感できたのは、この国際大会があったからこそのように思います。

結果的にはEGが接戦を制してグランドファイナルへと進出しますが、世界でもここでしか見られない激戦に、両チームのファンは大満足だったことでしょう。

◆LCQでの日本勢のChampions進出と、来年のVCT日本開催へ期待!

今回FNATICの優勝で終えたMasters Tokyoですが、VCT 2023はまだまだ終わりません。

7月18日からは「Champions」への挑戦権をかけた戦い「VCT LAST CHANCE QUALIFIER PACIFIC 2023(以下、LCQ)」が韓国・ソウルで開催されます。日本からはZETA、DFMが出場し、Pacificに与えられた残り一つのチケットをかけて争います。そして8月には、いよいよロサンゼルスでの「Champions」も開幕。今からほんの2ヶ月ほどで世界王者が決定することになります。

これらの国際大会でZETA、DFMの両チームが活躍すれば来年のVCT日本開催も夢ではないかもしれません。3月から5月にかけて開催された「VCT Pacific 2023」では無念の結果となった両チーム。LCQでどのように修正して挑むかが注目されます。

Masters Tokyoは、日本勢が出場していなかったにも関わらず日本のファンが大勢集まっており、日本における『VALORANT』人気の高まりを象徴しているようでした。コロナ禍が明け今後も沢山のeスポーツイベントが開催されることが予想されますが、これだけ大規模で国際的なイベントが日本で開催されることはあまり多くはありません。

VALORANT CHAMPIONS TOURという、世界が注目する一大イベントがこの日本で行われたことは本当に驚くべきことであり、それを現地で観戦できたことに感動を覚えます。そして来年こそ日本のチームが、日本の『VALORANT』ファンによって応援される光景が見たい! 次の日本開催のため、まずは今年の「Champions」での日本勢の活躍に期待しましょう!

《財仙@RUGs》
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