アプリの開発元であるFabulousは、この指摘に対しTwitter上で直接返答。問題となっているイントロ動画は既に削除し、本件に関する調査を実施していることを伝えました。また、今回の過ちは決して意図的なものではないとも念押ししています。
Twitter上での返答と同日、Fabulousは調査報告文を掲載。本件が、デザイナーのうち1名の過ちに起因するものであったと結論付けました。
同報告文内の「デザイナーによる声明(Statement from our designer)」という部分では、Fabulousのデザイナーが同作にインスパイアされたアニメーションを作りたいとして映像を作成したものの、結果としてインスパイアとは呼べない「剽窃」となってしまったことを認め、今回の顛末について語っています。
今となっては「私は『GRIS』を剽窃してしまったのだ」と自覚していますが、アニメーションの制作プロセス中は「全く」意図していませんでした。私は『GRIS』のアニメーション、特にキャラクターの服の裾部分の動きにとても感動していました。当時の私は「Amber(アプリに登場するオリジナルキャラクター)」の服の裾をどのように動かすべきか見当もつかなかったため、『GRIS』のシネマティックを何度も何度も見返すことで服の裾が動く仕組みを把握したのです。
しかしながら、あくまでインスパイアのつもりで作っていた映像は剽窃と呼ぶべき内容として完成。リーダーも『GRIS』について詳しく知らなかったため、そのまま世に出てしまったことを語っています。なお、同報告文の最後には、以下のような締めの文章も記載されています。
最後にもう一度、このようなことが起こり得るのだと、皆さんが理解してくださることを願ってやみません。我々は皆人間です。我々は皆過ちを犯します。我々は皆、美しく喚情的な作品を創作したり、それぞれのやり方で社会全体の利益に貢献しようと努力しています。その道中、過ちを犯してしまうことは誰にだってあるのです。
本記事執筆時点で、Devolver Digitalによる同報告文への反応はありません。
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