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『ダライアス コズミックコレクション』ステージレポ―アプデに纏わる細かなエピソードや拘りが語られた【TGS2019】

TGS2019のタイトーブースにて行われた『ダライアス コズミックコレクション』ステージレポ。パッチによる細かな修正内容を語るものだが、マニアックな修正箇所もちらほら。

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『ダライアス コズミックコレクション』ステージレポ―アプデに纏わる細かなエピソードや拘りが語られた【TGS2019】
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左から外山雄一氏、堀井直樹氏、辛島由紀子氏

千葉幕張メッセにて9月12日から9月15日まで開催された東京ゲームショウ2019。ビジネスデイ2日目にタイトーブースにて実施された『ダライアス コズミックコレクション』のステージレポをお届けします。

このステージでは9月上旬に配信された『ダライアス コズミックコレクション』のアップデート内容について紹介。タイトーのゲームディレクターの外山雄一氏と、エムツー代表取締役の堀井直樹氏、そしてエムツーのディレクター辛島由紀子氏の3名が登壇しました。


『ダライアス コズミック コレクション』アップデートに追加されたこだわりの内容とは?



2019年2月28日にニンテンドースイッチ向けに発売された『ダライアス コズミックコレクション』は、アーケード版の『ダライアス』と『ダライアスII』、海外版の『SAGAIA』、そして『ダライアス』外伝の4タイトルを収録しています。9月のアップデートでは、HD振動の追加や曲名表示のON/OFF、シンクロ連射機能、ランキング、リプレイ、不具合修正、そして全体的な再現度の向上が行われました。


外山氏いわく、このアップデートでは、SNSなどでユーザーから寄せられた意見を基に出来ることを出来るだけやったとのこと。堀井氏によればアップデート内容のひとつである「HD振動に対応」は、オリジナルのアーケード筐体ある3画面の長画面に加え音楽など音に合わせて振動する「ボディソニック」機能を意識したもので、スイッチのHD振動機能から着想を得たそうです。


振動の調査に当たって、初代『ダライアス』と『ダライアスII』の筐体内部を確認していたとのこと。ソフトウェアのコードを見るだけでは振動の仕組みを把握できず、実際の基盤を参考にしないと再現出来なかったため、当時の筐体を所有しているユーザーの協力を得て作業したと語ります。ちなみに『ダライアスII』の2画面版と3画面版では振動が違うため、今後も3画面版の振動を調査していくということです。


アップデート項目二つ目の「既存機能のON/OFF仕様の追加」では、一部OFFに出来なかったUIを消せるようにしたもので、こちらもユーザーからの要望を元にしたのだとか。M2が開発するアーケードタイトルでは、デフォルトでスコアのアップロード機能がONになっていることが多いようですが、それは「ランキングが賑やかな方がよい」という考えに基づいていると堀井氏は語りました。


アップデート項目の三つ目は「ランキング機能の拡張」。ゾーン別の表示機能に対応したものとなっています。開発当時から要望があったものですが、9月のアップデートで導入することになったようです。


「リプレイ仕様の変更」では、ランキングからダウンロードしたリプレイデータをその場で再生する機能が追加。従来ではリプレイデータを一旦保存してからグランドメニューで見るしかなかったものの、ゲームを起動した状態のまま閲覧できるようになったとのこと。


「効果音の修正」では、初代『ダライアス』で鳴っていた音が再現されなかった部分を見直しています。様々なデバッグを行ったものの見落としてしまったらしく、今後とも気を付けたいと陳謝。


アップデート項目の六つ目は『ダライアスII』における「不具合の修正」です。これにより、特定の場面でコンティニューした時にリセットがかかる不具合に対処したとのこと。本来出るはずのないハイスコアが記録されていたことも含めて修正したということです。


そもそもの『ダライアスII』はコンティニューするゲームではなく、バグの発動条件を満たす人が多く無かったために、社内でも発見出来た人がいなかったようです。さらに、2回目の筐体調査の時にリセットバグを再現できたため、その瞬間を見た時には血の気が引いたのだとか……。また、アーケード版には手出し出来ないためにバグの再現は控えると述べていました。


アップデート項目七つ目は『ダライアス外伝』における「シンクロ連射機能の追加」です。このシンクロ連射は垂直同期に合わせてON/OFFを繰り返す連射装置で、60fpsで動くゲームなら秒間30連射が可能になります。


垂直同期より多く入力しても描写されないことから、ON/OFFのサイクルを無駄にならないように画面に合わせるのがシンクロ連射と説明します。また、シンクロ連射の表/裏連の表記は、一部ゲームセンターやユーザーの間で使われていたものを公式に導入したものと話します。


またこの機能によって中ボスが弾を撃つか撃たないかランダムで決まるため「実装するから自由に選んで欲しい」と堀井氏は語りますが、必要とされるユーザーは少ないために「シンクロ連射を使うと弾がいっぱい出るから楽」といった認識で良いと説明します。


「『ダライアス外伝』の再現度向上」では、表示優先順位や処理速度、サウンド再現度にフォーカス。より詳細な資料が見つかったために、それに合わせて全て作り直したことで実現できたとのことです。

『SAGAIA』に関しては、一時期にアーケード版を一部のゲームセンターで稼働させたものの、アーケード版と『コズミックコレクション』版で「音が違うのではないか」という指摘を受けていたのだそう。堀井氏はその原因について、「アーケードで展開したROMのバージョンが違うものだったため」と説明しました。その音が違うことに気付いたプレイヤーが一人だけいたということもあり、社内で相当な物議を醸したとのこと。


アプデ内容の紹介を終え、『ダライアス コズミックコレクション コンシューマーエディション』の7タイトルを紹介。加えて、タイトーからPS4/Nintendo Switchで発売中の『ザ・ニンジャウォーリアーズ ワンスアゲイン』と、2020年3月26日にリリースを予定する『スペースインベーダー インヴィンシブルコレクション』を告知しステージを終えました。



《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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