気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Ant Karlov氏開発、PC/Mac向けに4月23日リリースされたSF横スクロールアクション『Zombotron』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、エイリアンの星を舞台に、故郷へ帰還するため宇宙船のパーツを求める宇宙傭兵の冒険を描く、全5章仕立ての横スクロールアクション。多関節キャラクター達のなめらかなアニメーションが特徴で、様々な装備品による能力・外見の変化や乗り物の要素も用意されています。記事執筆時点では日本語未対応。
『Zombotron』は1,520円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Anton Karlov氏(以下Karlov氏)ロシアのインディーデベロッパー、Anton Karlovです。ゲーム開発はカジュアルなものから始め、その後ゲームポータル向けの無料Flashゲーム開発に移りました。Flashで本作の初期バージョンとなるものをいくつか開発し、大きな人気を得ることができました。今でもこの昔のバージョンの『Zombotron』は、無料で遊ぶことができます。それから時間が経ち、モバイルゲームが台頭し始めると、Flashゲームの需要はなくなり、より大きなゲームを作ろうと決意したのです。こうして、私が初めて手がけた大きなゲームが本作になります。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Karlov氏本作の開発は3年前に始まりました。これは私の最新のFlashゲーム『Alien Transporter』をリリースした直後になります。Flash版の『Zombotron』ファンの方達から、シリーズを続けて欲しい、またはリブートして欲しいと言われ、これは全く新しい手の込んだ新ゲームを作るいい機会だと思ったのです。
――本作の特徴を教えてください。
Karlov氏本作は、敵の群れを倒しながら進んでいく古典的な2Dアクションゲームです。主な特徴はリアルな2D物理挙動で、何度遊んでも、以前とは違うゲーム体験が可能になります。例えば、敵があらぬ方向を攻撃したり、プレイヤーの足場を破壊したりするかもしれませんし、他の敵を狙う敵もいるので、突然逃げ出したりもします。RPG的な要素もあり、自身のキャラクターを強化したり、ランダムで新たなアーマーやウェポンを入手することもできますよ。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Karlov氏私は『魂斗羅』や『メタルスラッグ』をプレイして育ちましたので、ずっと似たようなものを作りたいと思っていました。しかしこれらのゲームにおいて、私はずっと少しリアルさが足りないなと思っていたのです。もっと破壊できる環境や、リアルな物理が働く世界を見てみたいと思いました。こうして、古典的なゲームプレイにリアルな物理挙動を導入し、リアルさを追求しようと思いました。残念ながら、これにより一部の批評家からは本作が古臭いとも言われます。おそらく、彼らは新鮮なゲームプレイを見たかったのでしょうが、私の狙いは古典的なアクションゲームを作ることだったのです。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Karlov氏はい、日本語には対応させたいと思っていますが、現在技術的な問題があり、出来ないでいます。これをすぐにでも解決し、日本語を追加できればいいと思っています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Karlov氏本作はおそらく、私がこれまで手がけたゲームの中で一番の大作です。たくさんの時間と資金をかけて開発しました。これまで手がけた中で最高傑作だとも思っています。しかし、いま見返してみると、理想には全然届いていません。間違いもしてしまいましたし、誤った判断もしてしまいました。もしできるものなら、すぐにでも一から作り直したいほどです。(笑)
しかし、過去に戻ることはできません。本作はこのような形で世に出ました。私は本作に完全に満足しているわけではありませんが、プレイヤーの皆さんが本作を楽しんでいただけることを祈っています!
――ありがとうございました。
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