Steamにて早期アクセス中の2Dタウンビルダー『Rise to Ruins』。同作の開発者であるRaymond Doerr氏は、クリエイター支援サイト「Patreon」の支援者に、Paypalなどを通して寄付された金額を倍にして還元する異例の措置を発表しました。
これは同氏のPatreonページにて発表されたもので、それによれば『Rise to Ruins』は同氏の暮らしを支えるほど成功しており、これ以上支援者から金銭を受け取ることは正しい行為とは思わないためこのような措置に踏み切ったとのこと。今でも月に170ドルの援助が集まる同氏のPatreonですが、これも慎重な検討の後、閉鎖することを決めたと報告しています。
ちなみに、支援者への還元は希望制かつ支援者の支援総額に対するものとなっており、10ドル支援した場合には20ドルを、6ヶ月間毎月1ドル支援していた場合には12ドルを返す、といった具合になるということ。同氏のPatreonでは月の最高支援額が最大10ドルに設定されているため、同時に支払う額が膨大にはならないことは予想されますが、それを差し引いても支援者に利益を還元するという方針はインディーゲーム開発においてなかなか見られない事例なのではないでしょうか。
なお、同氏はこの還元は決してネガティブなものでなく、作品が成功したことによる非常に良いニュースであると捉えてほしいとコメントしています。同時に支援者に対する多大な感謝の意も示しており、今回の措置に際した同氏の心持ちが窺えます。
なお、『Rise to Ruins』はWindows/Mac/Linux向けに980円で早期アクセス中。正式リリースの時期は発表されていませんが、日本語を含む各種ローカライズModのサポートパッチを実装するなど定期的なアップデートが実施されています。
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