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海外レビューハイスコア 『BioShock Infinite』

2010年8月12日、ニューヨークにて開催されたプレスイベントにてシリーズ最新作として『BioShock Infinite』は正式発表されました。新しい舞台と設定が果たしてどのような結果を生むのかシリーズファンからは注目が集まっていたことと思いますが、果たして海外での評価は

PC Windows

Eurogamer: 100/100
戦闘と探検は今までのシリーズの中で最も捻くれているが、どちらも君の心を掴むような出来に仕上がっているし、一度でもゲームをクリアしたのなら何としてもこれらの面を擁護しようと必死になるだろう。『BioShock Infinite』は前作ほどリアリティとゲームの境界線を曖昧にしたわけでは無いものの、ストーリーはより完成度が高く洗練されており、心に残る出来となっている。とある場面で重要キャラクターがこう述べた、「理解する力を欠いた見識は危険となりうる」。これはどのようにして悪しき考えが現実に成功してしまうのかという物語だ。

Game Informer: 100/100
初代『BioShock』の成功を再現するのは困難な目標だが(2K Marinが続編で証明したように)、シリーズを開発してきたIrrational Gamesは『BioShock』の名が意味することを再定義しつつ新鮮なビジョンと共に戻ってきた。『Infinite』には新たな舞台、ストーリー、キャラクターがただあるだけで無く、これらの要素が途切れ無く複雑なテーマ、謎めいたプロット、そして愉快な戦闘と融合し、始めから終わりまで驚愕の体験を生み出しているのだ。灯台、奇妙な都市、カリスマ的な敵対者などお馴染みの要素も見て取れるが、これらは過去のものをリサイクルしたというよりもオマージュしたのに近い。『Infinite』のコアに似たものなどこの地上には存在しないのだ、海にも、そして空にも。

Destructoid: 100/100
ゲームとしての『BioShock Infinite』は適切な複雑さを併せ持つインタラクティブエンターテイメント作品に当たり、成功もしているし躓いてもいる。物語としては、説得力があり今日的な関連もあるワールドへプレイヤーを導く際の課題であり、ビデオゲームが人に対して与えうる正確な影響を証明するものでもあり……えーと、既に言った通りだ。『BioShock Infinite』はマジでほぼ完璧。

Joystiq: 100/100
2013年の終わりには新たな世代のビデオゲーム達について語り尽くすこととなるだろうが、『BiosShock Infinite』の物語は偉業として注目を浴び続け、特に業界では物語を前面に押し出した作品として1つの世代の最大の目標となるだろう。Irrational Gamesにより作り出された疑いようも無い名作『BioShock Infinite』は、今世代において最高のストーリーを描いた作品の1つだ。間違いなく見逃すことは出来ない。

Polygon: 100/100
プレイを終えたあとも私は『BioShock Infinite』のことについて考察している。Irrationalは、真実味を帯びつつも幻想的な世界、アメリカの歴史の闇に根ざした世界を創りだした。伝えるべき教訓や投げかけられた疑問はその殆どが容易に答えること難しい。それでも『BioShock Infinite』の試みの大掛かりさや物語の複雑さが、これらのメッセージを伝える卓越したアクションゲームとしての本作の輝きを奪うことは無い。『Infinite』が新たな芸術的観点を示し、『BioShock』が行ったようにこの媒体を進化させていくのかはわからない。どちらにしても、『BioShock Infinite』は過去の遺産の期待に応え、その仲間入りを果たす準備を既に始めているように見える。

IGN: 95/100(PC) 94/100(PS3/Xbox 360)
ゲームを始める際、ビッグダディやリトルシスターズ、対立状態にある哲学を包括していたあのラプチャーの特徴的な世界を捨てたにも関わらず、『Infinite』が『BioShock』の名に見合う作品となるのかどうかに私は疑問を抱いていたが、その考えはすぐに変わる。ゲームを終える間際には、どちらのゲームが素晴らしいのかというに疑問にぶち当たっていた。まとめれば、『BioShock Infinite』はジャンル全体にストーリーテリングとゲームプレイ両方の面で革命をもたらす素晴らしいシューターだ。つまずいている部分も幾つかあるが、それでも君たちが本作を熱狂的に受け入れつづけることは間違いないだろう。
■総評
恐縮だが『BioShock Infinite』をプレイしてもらえるかな?ゲームプレイとストーリーの融合が決して忘れえぬシューターを生み出しいてる。
■長所
・豪華で満足に足りるストーリー・官能的ですらあるアートディレクション・戦闘において無数に広がる選択肢・ストーリーとゲームプレイ両面で重要な役割を担うエリザベス
■短所
・少しばかり中だるみを感じる

GameTrailers: 94/100
『BioShock Infinite』はアートハウス(ミニシアター的芸術系作品の映画館)かつグラインドハウス(オタク向けB級作品の映画館)でもあり、全ての人々になんらかの感銘を与えることとなるだろう。ドラマあり、哲学あり、ショッキングなバイオレンスあり。そして戦闘やアビリティ、装備品、統計マニア向けの数値測定ダメージまである。本作は考え尽くされたプロットと素晴らしいキャラクターによって増強され、没入感を持つ美しいワールドと凄惨な物理学によって包み込まれているのだ。横暴で血なまぐさく、挑戦する価値のある4次元立方体であり、例えときおり継ぎ目が見えてしまったとしても、本作の偉大なるこころざしを否定することは出来ないだろう。疑う心を取り払えば、君は空を飛び回ることができる。

GameSpot: 90/100
『BioShock Infinite』は君を不快にさせる可能性がある。宗教上の信仰を仰ぐか、アメリカの理想主義を称賛しているのであれば、内省やあるいは憤りさえ招くことになるだろう。『BioShock Infinite』は、宗教や民族間の過激な思想が我々の文化を形成し生活を変質させてきたことを大きく描き出すことに恐れはしていない。権力、策略、ごまかしによって病み聖なる意味を失ったキリスト教の三位一体を描くことに恐れはしない。ストーリーを終えれば、贖罪は我々の残虐行為を洗い流すのか、或いは単純に更なる残虐な心を招いてしまうのか、疑問が心残りとなる。最後の幕が訪れすでに知ってしまった情報があっても、レンズを通して各イベントやイメージを見れば再びプレイしたくなるだろう。『BioShock Infinite』はただ素晴らしいだけでは無く、重要な意味合いを持つゲームなのだ。
■総評
『BioShock Infinite』は途方も無いゲームだ。美しくも崩壊した都市を描いており、起きている時間は常に夢中になってしまうだろう。
■長所
・Columbiaは素晴らしい環境となっており探索要素も良い・厄介で今日的なテーマを効果的な方法で描写している・ヴィガーとスカイラインレールが流れるようでエキサイティングなアクションを生み出している・強くなったことを充実できるアップグレード・しばらくは忘れることが出来ないであろう恍惚のエンディング
■短所
・時おりバグやあざとい仕掛けが没入感を阻む



◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


2010年8月12日、ニューヨークにて開催されたプレスイベントにてシリーズ最新作として『BioShock Infinite』は正式発表されました。開発を担当したのは、海底都市ラプチャーの狂気と壮大な物語を描ききった名作『BioShock』を手掛けたスタジオIrrational GamesとゲームデザイナーKen Levine氏(『BioShock 2』は2K Marineが開発)。舞台は海底都市から空中都市コロンビアへと移り、私立探偵ブッカーと囚われのヒロインであるエリザベスの当悲劇が描かれています。発売までには搭載される予定だったマルチプレイヤーのキャンセル(タワーディフェンス風のモードやCo-opなどが考えられていた)や発売日の延期などいくつかの紆余曲折があり、続編タイトルながらも発売までにかかった開発年数は2年以上となりました。

新しい舞台と設定が果たしてどのような結果を生むのかシリーズファンからは注目が集まっていたことと思いますが、海外メディアたちからの評価はご覧の通りほぼ完璧に近いと言える様相に。Metacriticにおける平均スコアはレビューが出揃い終えた記事執筆時点でPC版95/100(レビュー数58)、PS3版95/100(レビュー数24)、Xbox 360版94/100(レビュー数24)となっており、その分布も多数の満点含む90/100以上を付けるレビューが多くを占めています。


スカイレールとヴィガーが生み出すスピーディーかつバラエティに富んだ戦闘、『BioShock』の魅力を引き継ぎつつも新たに加わった要素たち、官能的な空中都市コロンビアのアートワークなどなどが長所として挙げられている一方で、海外メディアたちの心を今回ガッシリと掴んだのがエンディング含むストーリーとプロット。アメリカが他の国家とは異なる国であるというアメリカ例外主義(American Excepitonalism)との関連が発売前から示唆されてきた本作ですが、タブーを顧みない問題提起や主張が複雑に描かれ見事に完結していると複数のサイトが称賛。海外サイトPolygonでは、『BioShock Infinite』はそういった複雑な設定を持ちながらも、メッセージ性を孕んだ素晴らしいアクションゲームであると評しています。

海外サイトIGNが中だるみやコンソール版における僅かな差異(グラフィックや武器交換における違い)を指摘したほか、80/100をつけたVideo Gamerも戦闘が飽きてくることや、Tearが上手く機能していないことを指摘されたものの、それでもなお高得点が与えられた『BioShock Infinite』は驚異的と言えそうです。国内では日本語吹き替え版が4月25日より発売予定ですが、ゲーマーならば2013年、いやオールタイムベストの候補としてもマストバイな1作となりそうです。


(ソース: Metaciritc@BioShock)

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