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『Crysis 3』の発売を記念した「ファン感謝祭! お疲れ、我らがプロフェット隊長!凱旋帰国イベント」が秋葉原UDXにて開催

3月7日に発売されたPlayStation 3/Xbox 360/Windows向けFPS『Crysis 3』。本タイトルの発売を記念して、スペシャルイベント「ファン感謝祭! x お疲れ、我らがプロフェット隊長!凱旋帰国イベント」が秋葉原UDXにて開催されました。本イベントは、特設サイトから申し

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3月7日に発売されたPlayStation 3/Xbox 360/Windows向けFPS『Crysis 3』。本タイトルの発売を記念して、スペシャルイベント「ファン感謝祭! x お疲れ、我らがプロフェット隊長!凱旋帰国イベント」が秋葉原UDXにて開催されました。


本イベントは、特設サイトから申し込みを行ったユーザーから抽選で100名が招待されるという企画で、『Crysis 3』の開発を手がけたスタジオ・Crytek社でプロデューサーを務めるマイク・リード氏や、ナノスーツに身を包んだ「プロフェット隊長」も登場しました。

イベントに先駆けて、『Crysis 3』の開発リード氏にインタビューを行うことが出来ました。

マイク・リード氏インタビュー



――『Crysis 3』の開発に当たり、担当された部分はどこですか?

リード氏:私は各チームの調整やコミュニケーションを行うディレクターボードに所属しています。『Crysis 3』は、大勢のメンバーがフラットな立場で開発しているので、各部門の調整を行うことが非常に大切です。また、社外との交渉も行っていました。

――『Crysis 3』は、どのようなゲームを目指して制作されたのでしょうか。

リード氏:私たちはこれまでのシリーズでたくさんのことを学んでおり、さらに開発機材のスペックもあがっています。なので今回はできうる限り最高の作品を作ろうと思っていました。しかし、『Crysis』あるいは『Crysis 2』から引き継いだものを根底から変えるのではなく、シリーズのファンが「また『Crysis』が戻ってきたな」と感じられるような作品となるよう心がけました。ですので、いくつかの効果的な追加のほかは、大きな変更はありません。

――『Crysis 3』のココに注目してほしい、と思いますか?

リード氏:まずゲームプレイの面では、チュートリアルの導入などで新規の方にもすんなりとプレイできるよう工夫しています。また、モードの切り替えなどがスムーズに行えてストレスを感じないと思うので、そこも見てほしいですね。『Crysis 3』をプレイすることで、普通のFPSではなく、それを超えた「何か」を感じてほしいです。特にマルチプレイヤーズモードで実感して頂けるのではないかと。

――ストーリーの注目ポイントは何ですか。

リード氏:今回はイギリス人のスティーブン・ホールというデザイナーにお願いして、キャラクターひとりひとりの作り込みを行っています。また、俳優の姿や動きをゲームに取り入れる「パフォーマンスキャプチャー」という技術で、キャラクターに深みを持たせています。映画のような、シネマティックで豊かなストーリー性と、ゲームならではのインタラクティブ性、このふたつをどう両立していくか、それを追求していきたいと思います。

――マルチプレイヤーズゲームの「ハンターモード」は、ハンターと通常の兵士が倒すというハンディマッチになっていますが、このようなモードを作った意図はなんでしょうか。

リード氏:ハンターモードは、マルチプレイヤーズモードの開発主任であるアダム・ダケットが、数年間に渡って暖めてきたアイデアが元になっています。少しユニークな考えですが、プレイヤーに「絶望感」を味わってほしいという意図があります。兵士側の最後のひとりになってしまった時には、絶望を感じると思いますよ。このモードについてはユーザーから多くの意見を頂いており、さらに発展させることも検討しています。

――本作では新たなゲームエンジン「クライエンジン」が採用されていますが、このエンジンのアピールポイントを教えてください。

リード氏:クライエンジンは、社内のチームと外部のチームが協力し、長期にわたって開発を進めてきました。その結果、これまで以上に進化したクライエンジンを作り出すことが出来たと思います。

――マーケティングについてお伺いします。先ほど「前シリーズを遊んだ方に楽しんでもらえるように」というお話がありましたが、新規のユーザーを獲得するためにどのようなプロモーションを行ったのでしょうか。

リード氏:鋭い質問ですね(笑)。これまでの『Crysis』シリーズのプロモーションは、少しまじめすぎたと思います。そこで今回は、『Crysis』の持つイメージを壊さない程度に、少しだけくだけだプロモーションを行いました。そのひとつが「スーツアップキャンペーン」です。

――ダウンロードコンテンツなどが追加される予定はありますか?

リード氏:ゲームが発売されたばかりなので、まだ具体的に発表できるものはありません。しかし、ダウンロードコンテンツなどのコンテンツ配信には取り組んでいます。

――シネマティックなストーリーというお話がありましたが、ハリウッドなど映画界とゲーム業界でクリエイターの交流はあるのでしょうか。

リード氏:あります。実際『Crysis 3』でもトレーラームービーを『ザ・ウォーカー』のアルバート・ヒューズに監督してもらっています。さらに『スター・トレック』などの監督を務めたJ.J.エイブラムスにも、ゲーム制作に協力してもらっています。このように、2つの世界の境界線が交わるような取り組みを、今後も続けていきたいですね。

――最後に、日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

リード氏:はい。では「おきまり」ではないメッセージを(笑)。『Crysis 3』をとてもよくしてくれる日本のファンには感謝しています。『Crysis 3』だけでなく、Crytekにとって日本は大事な国ですし、日本のファンに少しでも多くのエンターテイメントを提供できるよう、頑張ります。

――ありがとうございました。



インタビューに続いて、UDXシアターではいよいよ「ファン感謝祭! お疲れ、我らがプロフェット隊長!凱旋帰国イベント」がスタートしました。イベントのMCを努めるのは、特設サイト「プロフェット隊長の秘密基地」でプレイ動画を配信しているプロFPSプレイヤーのBRZRK氏とスタンスミス氏のふたりです。


壇上には、2人のMCに加えて、ナノスーツをまとった「プロフェット隊長」とマイク・リード氏も登場。プロフェット隊長が日本各地で行った「ミッション」を紹介しました。

中でもユーザーからの反響が大きかったのは、隊長とスタンスミス氏が美女と一緒にお酒を飲んだ「合コン」。ここでスタンスミス氏が「隊長は上半身はスーツだけど下はジーパンでしたよ」と暴露し、隊長から詰め寄られる場面もありました。


続いて、マイク・リード氏から開発を行ったCrytek社の商会が行われました。個性豊かなメンバーがそろっている開発チームだけに、それをまとめる苦労も大きいとのこと。しかし、その個性によって『Crysis 3』の魅力が生み出されているそうです。



その後は、ユーザーからの質問にマイク・リード氏が答える「おしえて、マイク!」のコーナーがスタート。質問の内容を順番に紹介します。




リード氏の回答:「マルチプラットフォームで開発するにあたって、やはりいろいろと課題がありました
。特にグラフィック面は、これまでハイエンドなPCの環境向けに制作していたので、コンソール向けに開発するのにどうしても諦めなければならない部分が出てきてしまいます。プラットフォームが変わってもユーザーの『Crysis 3』のプレイ体験が変わらないよう、何を外して何を追加するのか、バランスを取るのが一番大変でした」


リード氏の回答:「『Crysis 3』では、もっとも初期のコンセプトに戻ろうというテーマがあります。まずはジャングル。ジャングルが舞台となるということで、そこにふさわしい弓という武器を用意しました。二つ目は、前作では追いかけられる立場だった主人公が、今作では再び追う立場――つまりハンターになるので、弓を持たせています」と回答。


リード氏の回答:「私のもっとも好きなゲームは『メタルギア』です。1997年に『メタルギア・ソリッド』が出たときには、ほかのゲーム機を売り払って買ったくらいです」


リード氏の回答:「FPSはこういうゲームだろう、というユーザーの認識をちょっと超えるようなゲームにしなければいけないと考えています。将来的には、ゲームデザイナーが定義したものではなく、自分でカスタマイズできるようなナノスーツのシステムを開発していきたいですね」


リード氏の回答:「『Crysis 3』のキルストリークは、ただ敵を倒すだけではなく、倒した的のドッグタグを取ることで初めて達成できるものにしています。マルチプレイで、スナイパーが遠くから撃ってスコアを稼げてしまうのではなく、安全な場所から出てきて、ドッグタグを拾わなければボーナスを得られないとしました。これは、ゲームのスピード感を上げるためと、初めてやった人でもすんなり入っていけるようにするためです」


リード氏の回答:「話し始めると長くなりそうな質問ですね。5年間開発を進めてきて、『Crysis』シリーズとナノスーツというものがある程度皆さんに浸透してきたと思います。ここまでは『Crysis』ならではの世界を構築できたかな、と。『Crysis 3』で終了と言うことではなく、ほかのジャンルのゲームなどでチャレンジすることもあるかもしれません」

事前に用意されていた質問が終わってからは、会場からの質問にも答えました。中には「『メタルギア』の主人公・スネークとプロフェットが戦ったらどちらが勝つのか」というユニークな質問も。これに対しリード氏は「お互いがステルス状態になって、非常に長い戦いになると思います。ブラジリアン柔術の使い手が」

そして、いよいよメインイベントとなる、ユーザーとプロFPSプレイヤーふたりのエキシビジョンマッチが行われました。普段からやり慣れているふたりがトップになるかと思いましたが、意外にもユーザー側が善戦。行われた2試合とも、トップ3までをユーザー側がしめる形となりました。



発売から10日が経過し、ますます盛り上がりを見せる『Crysis 3』。マルチプレイヤーモードでは、始めたばかりの人向けの「新兵」モードも用意されています。興味のある人は、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。

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