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2012*年末企画 海外で密かにブームを見せる都市伝説ゲーム『スレンダーマン』特集

今年の夏に海外で密かに話題となっていた都市伝説『スレンダーマン』ゲームはもうプレイしたでしょうか?同記事では火付け役となった『Slender』を筆頭に、現在海外インディーズ分野にて密かにブームとなっている『スレンダーマン』ゲームをまとめてご紹介いたします。

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多種多様なホラーゲームが登場した2012年もそろそろ終わりが近づいていますが、今年の夏に海外で密かに話題となっていた都市伝説『スレンダーマン』ゲームはもうプレイしたでしょうか?同記事では火付け役となった『Slender』を筆頭に、現在海外インディーズ分野にて密かにブームとなっている『スレンダーマン』ゲームをまとめてご紹介いたします。


■海外で広まる恐怖の都市伝説『スレンダーマン』とは?

海外では幾つか有力視されている説があるものの、スレンダーマンがいかなる存在であるのかは、今日に至るまで完全には明らかにされていません。我々の妄想が具現化した存在であるのか、或いは異次元に住む未知の存在なのか……?彼らは2mをゆうに超えそうな高い身長、それに似合わない細く薄い体、黒いスーツを着こんだ姿と、目も口も無い日本ののっぺら坊のような無面の顔を持ちます。また両腕は自由自在に伸縮し、背中からは複数の触手が生えているとも言われます。

この異様な風貌とあわせ、スレンダーマンに関して特筆すべきなのが“スレンダー病(Slendersickness)”です。スレンダーマンに関わった者は記憶障害、不眠症、偏執病といった病状を患い、また彼の姿をあまりにも近くで直視すると、激しい咳や吐血と共にその場に倒れこんでしまいます。彼の姿を撮影したムービーなども、激しいノイズが走り歪んだ映像となることが確認されています。

スレンダーマンはあらゆる場所に現れるテレポート能力“スレンダーウォーキング(Slenderwalking)”も持ちあわせており、彼はターゲットと決めた人間をしつこくどこまでも追い回し、上記の“スレンダー病”で精神的に衰弱させていきます。どのような理由で彼がこのような行動を繰り返すのか……?それはスレンダーマンを考察する上で最大の謎の1つとなっています。

* * * * * * * * *


No.1『Slenderman - the Game』
公開: 2011年10月 開発: Green Meteor Team 区分: フリーゲーム(DL先



Slenderman - the Game』は海外の開発チームGreen Metor Teamが、64Digitsのホラーゲームコンペに投稿したという2011年10月公開のゲーム。『スレンダーマン』を題材にした作品としてはブームの火付け役となった『Slender』よりも前に登場しており、同ジャンルの元祖的な存在であると言われています。故障した車から降りて近くの民家に助けを求める……といった感じの一人称視点ADVゲームで、セーブやオプションは無く20〜30分程度でプレイが終わるなどボリュームはかなり少なめ。一方で以降で紹介する作品とは一味違った白黒グラフィックや恐怖演出はかなり味わいのあるものとなっており、『スレンダーマン』ファンならプレイ必須の作品です。



No.2『Slender: The Eight Pages』
公開: 2012年7月 開発: Parsec Productions (Mark J. Hadley&Paul Cano) 区分: フリーゲーム(DL先



2012年のスレンダーマンゲーム火付け役となったのがこの作品『Slender: The Eight Pages』。スレンダーマンの脅威から逃れつつ暗闇に覆われた森の中を彷徨い8枚のメモを発見するという内容で、後の『スレンダーマン』ゲームの“スレンダーマンから逃れながらアイテムを全て収集する”という基本ルールを初めて構築した作品と言えます。同作もセーブ機能は無くプレイ自体は十数分で終わりますが、メモを取る毎にスレンダーマンがより攻勢に転じるという仕様があり、電池が切れると使えなくなるライトなども相まって全メモを取得するのはかなりの難易度。なおクリアすると“Marble Honetsモード”や“$20モード(最新バージョンでは著作権の問題により削除済み)”が解禁されますが、プレイした方は見ることができたでしょうか。



No.3『Haunt』
公開: 2012年11月 開発: ParanormalDev 区分: フリーβバージョン(DL先



現在プレイ出来る『スレンダーマン』ゲームの中では最も美しいグラフィックを誇る『Haunt』。『The Eight Pages』のゲームプレイを継承しつつも、“プロトタイプでは無い『スレンダーマン』ゲーム”を目指すインディーズプロジェクトとなっており、独自のストーリーやゲームセーブ機能、難易度、NPC、ドアや高度といった概念、隠しメッセージを発見できる“U-Vision”などなど、フルゲームに相応しいだけの要素が搭載される予定となっています。現在β版ということですが無料ということを考えれば十分に遊べる作品。初代『Slender』などでグラフィックに不満があってプレイしなかった、という方にはぜひ挑戦してみて欲しいタイトルです。



No.4『Faceless(Slender: Source)』
公開: 2013年Q1予定 開発: Ethereal Entertainment 区分: 『Half-Life 2』Mod(Mod DB



Steamにて配信して欲しいゲームを選出するSteam Greenlightにも登録されている『Half-Life 2』Mod作品。初代『Slender』とゲーム内容はほぼ同じながら(こちらはマップ内の人形を集める)、より格段にアップしたグラフィック表現や数種類の新規マップに加え、最大4人でプレイできるCo-opモードも搭載。マップ内のバラバラの位置からスタートした4人のプレイヤーは、ある程度の距離に近づかないとチャット不可、死亡しても会話がでができなくなるというハードコアな仕様。どのようなゲームプレイが楽しめるのか今から楽しみの作品となっています。



No.5『The Legend』
公開: 2013年中旬 開発: Elder Productions 区分: 『Crysis 2』Mod(Mod DB



『Crysis 2』Modとして製作が続けられている『スレンダーマン』タイトル『The Legend』。『Faceless』と同じくSteam Greenlight登録済み。こちらは『Slender』にて登場したメモの要素は実績の扱いとなっており、生き残ることを目的にプレイするサバイバル色の強い作品となっているようです。独自のストーリーが描かれるキャンペーンやフリーロームのサバイバル、Co-opといった各種モードが搭載される予定で、またAIの仲間たちと連絡をする携帯電話や、走る速度など性能が違うキャラクターなど、今までの『スレンダーマン』ゲームには無かった独自の要素が盛り込まれる意欲作となっています。



No.6『Slender: The Arrival』
公開: 2013年初旬 開発: Parsec Productions/Blue Lsle Studios 区分: シングルゲーム(PC/Mac、PSN/XBLA/モバイル)(公式サイト



海外の他の開発者たちが『スレンダーマン』ゲームを発表する中、今年9月に初代『Slender』製作者率いるParsec ProductionsとBlue Isle Studiosが発表した『Slender: The Arrival』。前作や他作品とは違い完全な商用タイトルとして開発されており、それに見合うだけのグラフィッククオリティアップやレベルの追加が施されています。価格は20ドル以下、またPSN/XBLA/モバイルでのリリースも視野に入れられているとのこと。初代『Slender』製作者のParsec Productionsが参加するほか、代表的な『スレンダーマン』映像作品Marble Hornets撮影陣とのコラボレーションも実現するなど、『スレンダーマン』ファンからも大きな期待が寄せられている作品。

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来年前半にかけても続々と登場していく予定の『スレンダーマン』ゲームたち。この他にも『Slenderman's Shadow』シリーズ『Slender's Woods』、iOS向けの『Slender-Man』なども登場しており、ファンの方はチェックしておきましょう。

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《ishigenn》
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