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TGS 12: 『Medal of Honor: Warfighter』プロデューサーによるクローズドセッション&インタビュー

現代戦に舞台を移したミリタリーFPSシリーズ2年ぶりの続編として、日本でもEA Japanより2012年11月1日にリリース予定の『 Medal of Honor: Warfighter 』。東京ゲームショウのクローズドドアセッションにて、開発元Danger Close Gamesのプロデューサーを務めるLuke Thai

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現代戦に舞台を移したミリタリーFPSシリーズ2年ぶりの続編として、日本でもEA Japanより2012年11月1日にリリース予定の『Medal of Honor: Warfighter』。東京ゲームショウのクローズドドアセッションにて、開発元Danger Close Gamesのプロデューサーを務めるLuke Thai氏に取材する機会があったので、その模様をお送りします。

■ Frostbite 2採用やリアル特殊部隊員のアドバイスで更に任務が現実味を帯びたシングルプレイ

まず最初は、TGS会場のセガブースにも展示されている、ゲーム序盤ミッションの1つを実際にプレイしながら、Thai氏に今作の特徴や魅力を解説してもらいました。

デモは、大雨に見舞われる夜間のフィリピン・イサベラ市で、主人公のPreacherと地元特殊部隊員の相棒Motherが、犯罪組織から人質の救出を目指すという危険なミッションをフィーチャー。氏によると、今作では20年以上のキャリアを持つ特殊部隊員らから実戦経験に基づいたアドバイスを受けているといい、本ミッションも実際にフィリピンで起こった事件を参考に描かれているそうです。


『Medal of Honor: Warfighter』で最も注目すべき点は、『Battlefield 3』で脚光を浴びた新エンジンFrostbite 2の採用。デモの中でも、激しい天候エフェクトや流動的な洪水のアニメーション、そしてMicro Destructionと呼ばれる部分的な環境破壊表現を見ることができ、Thai氏も「Frostbite 2の恩恵は非常に大きく、強固な開発基盤を築くことができた」などと絶賛。

その他にゲームプレイで特筆すべき部分は、AIや環境の強化によりミッションをプレイする度に若干異なった展開を味わえること、武器や弾薬は仲間の隊員から補給を受けることが可能で、単に倒した敵から拾うだけではない、チーム連携に重点が置かれていることなど。そして戦闘ヘリ支援を要請するミッション後半では、ヘリの機銃視点に移ってプレイヤー自ら攻撃を行える大迫力のシークエンスが用意されていました。

■ “Global Warfighter”や新たなCo-opモード“Fireteam”を用意した自社開発のマルチプレイ

今作のマルチプレイヤーは、世界10カ国から12の特殊部隊が参戦する“Global Warfighter”なるコンセプトを採用。英国SAS、ポーランドのGROM、オーストラリアのSASRなど、プレイヤーは自分の好きなTier 1部隊を選択することが可能となっています。

一方、新たなオンライン専用のCo-opモードとなる“Fireteam”に関しても説明が。2人のプレイヤーが協力して任務遂行に当たるモードで、状況判断、武器・弾薬の補充、リスポーンといった要素を利用したチームワークが鍵になるとのこと。


例えば1人のプレイヤーが倒されると通常ホームポイントでリスポーンするそうですが、Fireteamメイトが5秒間ほどカバーを行えれば、その場でリスポーンすることもできるのだとか。Fireteamでは対戦マルチプレイと同様の多彩なクラスやユニットが用意されている上、マップモードも35種類と充実しており、無限にも近い組み合わせでプレイの腕を磨くことができるということです。

■ Danger CloseスタジオプロデューサーLuke Thai氏ミニインタビュー

Game*Spark: マルチプレイモードのみDICEが開発していた2年前の『Medal of Honor』と異なり、今作ではシングル・マルチプレイ共にDanger Closeが開発していると思いますが、それによって何か変わった点、意識した点、あるいは連動した部分などはあるでしょうか?

Danger Close: 前作はシングルプレイとマルチプレイで評価が別々だった印象があります。今回は2つをうまく融合させることを念頭に、ゲーム全体を1つのスタジオで、1つのエンジンを使って開発したのです。マルチプレイに関しては、実際のところ、一部のDICE主要メンバーがDanger Closeに移籍して開発に取り組んでいます。それが意味する重要な点は2つあり、1つはシングルプレイとマルチプレイ両方が非常に整合性のとれた内容になっていること、もう1つはDICEの専門知識と能力をチームに取り入れたことによって、過去の『Medal of Honor』シリーズ中でも最も深みのあるマルチプレイヤー体験を届けることが可能になったということです。


Game*Spark: キャスリン・ビグロー監督の新作映画『Zero Dark Thirty(ゼロ・ダーク・サーティ)』とコラボレーションしたダウンロードコンテンツが先日発表されていますが、なぜこの映画とタイアップすることになったかを教えてください。

Danger Close: この映画自体はソニー・ピクチャーズとの提携によるもので、Tier 1特殊部隊コミュニティーに敬意を表したいという私達の深い思いであったり、多大な犠牲を払った兵士の皆さんに恩返しをしたいという気持ちの表れでもあります。

Game*Spark: このDLCはゲーム本編の内容とは直接繋がっていませんか?

Danger Close: はい、特殊部隊が任務を遂行するという表面的な部分で共通はしますが、ストーリー的な繋がりは一切ありません。


Game*Spark: 最後になりますが、先ほどの説明のあった、世界10カ国の特殊部隊が戦う“Global Warfighter”マルチプレイに関して、一部のファンの間では「日本は参戦していないのか」「自衛隊なので該当しない」といった話が交わされていたようなのですが、開発者の視点ではこれについてどうお考えでしょうか?

Danger Close: これは実はよく聞かれる質問なのですが、まだ検討する段階には至っていないので、今後1つの事項として深く検討する必要があるとは思っています。

Game*Spark: 本日は大変ありがとうございました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

おまけ: 東京ゲームショウ会場のブースで任務に当たるTier 1 Operator。


《Rio Tani》
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