インディースタジオGiant Sparrowが『God of War』チームの協力で開発を進める新作PSNタイトル『The Unfinished Swan』。新感覚の “ペイント型”ゲームプレイで注目され、E3ではクローズドの場のみでの展示だった本作のプレイレポートをお届けします。
最初のチャプターを選択すると、画面が真っ白な状態になり筆者が待機していると、開発者から「もう始まっていますよ」とつっこみが。ここは以前のトレイラーでも見られたステージで、プレイヤーは真っ白い空間にトリガーボタンで黒いペンキを発射し、そこに隠された通路や地形を探りつつ前に進んでいきます。
ゲームの目的は時折その姿や足あとが見つかる“白鳥”を追いかけること。城下町のような雰囲気のステージ上にはレバーや扉、ジャンプで飛び越える足場、謎かけが書かれた看板といった仕掛けがいくつか用意されており、とにかくペンキをあちこちに塗りまくって構造を把握する必要があります。ただしペンキをむやみに塗りすぎると、今度は真っ黒になって何も見えなくなってしまうので注意。
“一人称視点のパズル”というジャンルからゲームプレイの感覚は『Portal 2』に近いものがありますが、PlayStation Moveのモーション操作にも対応し、画面上のキャンバスに絵を描くかのようにプレイできるビジュアル面のインパクトはなかなかのもの。
今回のデモでは、まだ正式に情報公開されていないチャプター2も一部プレイアブル状態で、ここでは最初のチャプターと全く異なるメカニズムを採用。プレイヤーは黒いペンキの代わりに“水”を発射できるようになり、既に可視状態となっているステージ上で、植物に水をかけて成長を促進させるといったパズルが用意されています。
SCEの担当者に話を聞いたところ、この他にも月の光を利用した夜のステージをはじめ様々なギミックのステージが存在するのだとか。本作は『風ノ旅ビト』などと同じように日本での展開も目指しているそうで、今後の更なる情報に期待です。
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