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【PR】癖のある豪華なアクションRPG『ウィッチャー2 王の暗殺者』プレイレポ

海外では5月に発売されたポーランド発のアクションRPG『 The Witcher 2: Assassins of Kings 』。本作の完全日本語版としてサイバーフロントより7月28日に発売される『 ウィッチャー2 王の暗殺者 』のプレイレポートをお届けします。

PC Windows


ポーランドのデベロッパーCD Projekt REDが開発を担当し、海外では5月に発売されたアクションRPG『The Witcher 2: Assassins of Kings』。本作の完全日本語版としてサイバーフロントより7月28日に発売される『ウィッチャー2 王の暗殺者』のプレイレポートをお届けします。



 “伝説の白狼”の異名を持つ主人公ゲラルト、ウィッチャーになる為の試練で白髪となってしまった

類まれなる力を持つ化物退治専門のモンスタースレイヤー“ウィッチャー”。主人公はそのウィッチャーの中でも伝説的な人物として語り継がれているリヴィアのゲラルトという人物で、何らかの事件に巻き込まれて記憶を失っています。前作『The Witcher』でゲラルトは王国テメリアの政治的混乱を鎮圧し、さらに国王を暗殺者の手から救う事に成功しましたが、ゲーム開始時点では逆に国王の暗殺容疑をかけられてしまい、地下牢で拘束状態に。

ここからゲラルトは様々な謀略や争乱に関わりつつ、国王暗殺の真犯人を追う事となります。本シリーズは作家アンドレイ・サプコフスキ氏の小説が原作となっており、王国とその周辺地域の政治的緊張、人間族と非人間族の軋轢、ウィッチャーへの差別など、勧善懲悪に留まらないストーリーや世界観は非常に重厚。この壮大な物語を読み解いていく事が本作最大の魅力と言えるでしょう。

 勧善懲悪に留まらない奥深く重厚なストーリーと世界観。善とも悪とも言えない思わず困ってしまう様な選択肢が何度も出てくる

 非人間族の部隊スコイア=テルのリーダーであるイオルヴェスや吟遊詩人ダンディリオンなど、
過去に共闘したキャラクター達も多数登場。インベントリなどで前作のあらすじを頭に入れておけばより楽しくなる




本作はオープンワールドタイプのRPGでは無く、1箇所のロケーションを中心に物語が進んで行くリニア寄りのアクションRPG。世界中を旅する様な自由度はありませんが、その分クエストの分岐は非常にダイナミックに描かれており、イベントシーンも非常に豊富。数が多いだけの味気ないサブクエストはプレイした限り1つとして存在しませんでした。

また前作でも評判だったグラフィックやアニメーションは大幅にパワーアップしており、NPC達はより生き生きと動くようになりました。NPC達の細かな仕草やリアルな動きが物語をより現実味のあるものに昇華しており、こちらも魅力的な要素の1つと言えそうです。

 いわれなき罪で処刑されるエルフやドワーフを見て盛り上がる人々。
行動範囲が狭い分、各所に様々なイベントやクエストが用意されている

 港についたゲラルト達に詰め寄る兵士と、嘘をついて切り抜けようとする刺青隊の隊長ロッシュ(真ん中青)。
街中ではさらに子供たちが腕を広げて走り、その横では大人たちが料理を作り、商人達はせわしなく動いている




戦闘システムは前作のマウスクリックタイプのものから斬撃アクションへと変更されており、キーボード&マウスではやや操作し辛いため、実際にプレイする際はXbox 360コントローラーを用意しておいた方が無難。前作にも登場した様々な効果をもたらす強力な呪文である印(サイン)や、錬金術で作り出すことが出来る霊薬などは引き続き戦闘内でも重要な要素となっています。またアクション部分もなかなかの出来で、斬撃アニメーションもかなり格好良いのですが、プレイ中は防御や回避などのレスポンスが悪い場面が何度かあり、またインターフェイスもやや洗練されていない印象がありました。

戦闘の難易度はかなりのもので、アクションの腕前とRPG的な戦略、両方をフル活用していかないとノーマルのチュートリアルでも直ぐにゲームオーバーになる様なバランス。クエスト中の戦闘の状況は毎回ほぼ固定されている為、パターン構築をする事で攻略していくことが可能ですが、ストーリーを楽しみたいRPGファンや、生来アクションが苦手だという方は迷わずイージーを選んだ方が良いでしょう。

 最初のボス“カイラン”。およそ3発の攻撃でゲラルトは死んでしまう為、パターンを掴む事が重要。
途中QTEも発生するが、こちらは比較的簡単

 雑魚戦でも無闇に突っ込めば袋叩きにされ、呆気無くゲームオーバー。
剣の腕のみで勝つのは困難なので、事前に霊薬を飲んだり、強力な印をバンバン使う必要がある

 コントローラーではインターフェイス、キーボード&マウスではアクションの操作に難アリ。
全体では一部戦闘アクションのレスポンスやアイテムを拾う際の判定など、操作性で気になる点は多い




日本語版のローカライズは英語音声/日本語字幕というスタイル。筆者がプレイした限りではゲラルトが突然女言葉を話しだす配役ミスが2箇所、錬金術の成功メッセージが英語のままなどといったミスが少しだけ見受けられたものの、長大な物語やインベントリから見る事の出来る膨大な量の解説項を考えれば、ローカライズクオリティはかなり高く丁寧な部類と言えるでしょう。尚、サイバーフロントによると日本語テキストについては今後アップデートをする予定もあるとのこと。

またラブシーンやゴアなどの規制も全く存在しないので、そちら方面を楽しみたいというプレイヤーも安心です。なおパッチは2011年7月25日時点で最新となるVer 1.3に適応しており、配信されていた新クエストやアイテムも全て翻訳済みとなっています。

 プロローグでゲラルトと旧来の仲間である女魔術師トリスが情事を交わすテント。
前作では事後を匂わせたカードが手に入る程度だったが、本作ではかなり際どいラブシーンが幾つか登場する




難易度の高いクセのある戦闘と、良くも悪くも親切ではないゲーム設計。上記で伝えた以外にも、ゲーム内ではクエストの目的地や手順が明確に表示されず、自分で物語を読み解いて進めていく場面が存在し、またオートセーブが少ない為に、ゲームオーバーになってかなり前のセーブ地点まで戻されるなんて事も多々あります。ミニゲームであるサイコロはルールを知らないと勝つ事すら出来ません。この辺りはプレイヤーによって好みが分かれそうな要素と言えそうです。

ただそういった壁を乗り越えるないし受け入れた先にある、膨大な文章量に支えられた重厚な物語と、華やかなグラフィックアニメーションから生み出された極上のエンターテイメント体験は、間違いなくライトからコアなRPGファンを楽しませるものとなっているでしょう。とっつきが悪いのは確かですが、『ウィッチャー2』は筆者自らが読者の方にオススメしたい最高のアクションRPGです。

 煩わしい部分や小難しい部分はあるものの、一流の物語とエンターテイメントを感じさせるアクションRPGに仕上がっている

【製品情報】
『ウィッチャー2 王の暗殺者』
対応機種: Windows PC
発売日: 2011年7月28日(木)
価格(税込): 通常版 7,140円 / プレミアム・エディション 9,240円
※初回数量限定で販売
ジャンル: アクションRPG

The Witcher® is a trademark of CD Projekt RED sp. z o.o. The Witcher game © CD Projekt RED sp. z o.o. All rights reserved. The Witcher game is based on the prose of Andrzej Sapkowski. All other copyrights and trademarks are the property of their respective owners.

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《tobiuo》
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