先日M6.3の大地震が発生し、100人以上の死亡者と200人以上の行方不明者が出たニュージーランド。南島の都市クライストチャーチでは今なお瓦礫の山が散乱しており、倒壊の危険性がある建物へ救助隊が入れないという場面が出ていますが、BBCではこの様なシチュエーションに対応できるKinect搭載レスキューロボットが紹介されています。
※動画はKinectを利用した3Dマッピングの一例です。
このKinectを搭載したレスキューロボットは、イギリスの名門ウォーリック大学のチームが開発しているもの。昨年ドイツで開催されたヨーロッパレスキューロボット大会でも優勝を果たしたこのチームによれば、ロボットにはKinectの3Dマッピング技術が使用されており、被災者が居る地点への安全なルートを割り出す事がより視覚的に行える様になっているとのことです。
“多くの人員を投入する必要は無く、二人ほどのチームが被災地から離れた場所で準備するだけで良い。安全な場所からロボットを操作して被災者を見付け出すのです”またKinectを使用することでロボット1台あたり2,000ポンド(25万円前後)のコスト削減も可能になるそうです。今春にはKinectのSDKが公式に配信される事もあり、Microsoftからのお咎めを恐れることなく、今後もKinectを利用した開発を進めることが出来るようです。(ソース: BBC)
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