2010*年末企画『未完結のトリロジー・エピソード作品』7選 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

2010*年末企画『未完結のトリロジー・エピソード作品』7選

これまで三部作やエピソード形式として発表されながら、未だ完結していないゲームシリーズが数多く存在します。お次の年末企画では、そういった『 未完結のトリロジー作品 』をいくつかご紹介したいと思います。

PC Windows


これまでゲームの歴史において、古くはドラゴンクエスト(ロト三部作)から、最近ではHalo、メトロイドプライム、God of Warといった優れたトリロジー作品が完結していますが、三部作やエピソード形式として発表されながら、未だ完結していないゲームシリーズも数多く存在します。お次の年末企画では、そういったゲーマー泣かせの『未完結のトリロジー作品』をいくつかご紹介したいと思います。

* * * * * * *


Half-Life 2 Episodes



Half-Life 2本編のエンディングから繋がるストーリーを、3部作の短編エピソード形式で描くタイトルとして2006年に発表。その後2007年10月にEpisode Twoまでがリリースされるも、最終エピソードだけが一向に発売される気配がなく現在も発売日未定という状況。当初は3ヶ月おきに新エピソード配信と言われていたこともあり、Valve Timeの恐ろしさが実感できます。1年で続編が発売されたLeft 4 Deadの例もあるだけに、Valveは一刻も早くもエピソードを完結させて、大本命Half-Life 3の開発にぜひ取り掛かって欲しいところ……。

■関連記事
アドバイザーとの直接対決? 『Half Life 2: Episode Three』のコンセプトアートが公開
『Alien Swarm』のSDKに『Half-Life 2: Episode 3』のヒントが隠されていた!?
Gabe Newell氏: 『Half-Life』次回作ではプレイヤーを心から恐怖させる必要がある




StarCraft II



1種族のキャンペーンのみを収録という形で発表当初から拡張パック扱いのトリロジー化が決まっていたStarCraft II。第2弾はSarah Kerriganを主役にしたZergキャンペーンHeart of the Swarmが、噂によると2012年3〜4月にリリースとも言われており、最後のProtos拡張パックLegacy of the Voidでトリロジーが完結するのは2013年以降になる可能性も。今後の長期的なアップデートでマルチプレイも含めゲームがどのように変化していくのか、楽しみであると同時に、長い目で見守る覚悟が必要かもしれません。

■関連記事
『Titan』『Diablo III拡張』『SC2 Phoenix』…Blizzardの内部資料がリーク?
Blizzad、『StarCraft II』の次期拡張パック“Heart of the Swarm”に早くも言及
『StarCraft II: Wings of Liberty』が発売から1ヶ月で300万本のセールス達成




FABULA NOVA CRYSTALLIS



トリロジーという形式ではないものの、FFシリーズの「新しいクリスタルの物語」を意味する壮大な同時展開プロジェクトとして3タイトルが2006年5月に発表。しかし延期を繰り返した第1弾のファイナルファンタジーXIIIが開発に5年近くを要し、残りの2作は依然として発売時期が未定のまま。2010年はゲーム画面の公開やTGSでの映像披露で再びファンの関心を集めており、来年早々実施されるスクウェア・エニックス メンバーズ向けイベントでも何らかの発表があるようです。

■関連記事
北瀬氏: 『ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII』は2011年の発売を約束できない
『ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII』の開発期間はFF13よりも比較的短い
『FABURA NOVA CRYSTALLIS FFXIII』TGS 2010トレイラーが一般公開
GDC 10: 『FFXIII』は開発の長期化が問題、将来のFFシリーズでは従来のRPG要素復活も




Too Human



遡ること1999年にPlayStation向けに発表、その後5年以上も音沙汰がなくなり、2005年にXbox 360専用のトリロジータイトルとして発売されることが決定。更なる延期を経てようやく2008年に1作目の発売にこぎつけたものの、レビューの酷評が影響してかセールス的にも大きく振るわず、残り2作に関するニュースも途絶えています。開発元のSilicon Knightsは、現在X-Menの新作ゲームX-Men: Destinyを開発しているようですが、今後何らかの進展はあるのか、それともこのまま未完結で終わってしまうのでしょうか。

■関連記事
海外レビューハイスコア 『Too Human』
Too Late!開発難航の『Too Human』Silicon KnightsがついにEpicを訴える
『Too Human』続編の開発に着手?Silicon Knightsが開発者を募集中




シェンムー Shenmue



1999年にドリームキャストで発売された1作目が、作りこまれた世界観や革新的なゲーム性により世界的な絶賛を浴び、その2年後には続編が登場。更に2001年11月には3作目となるシェンムーIIIの開発計画が明らかになったものの、開発費をはじめセガ内部の様々な事情により結局完成することなく長い年月が流れています。また、2004年にはMMO化作品となるシェンムーオンラインが発表されるも、こちらも開発中止が広く噂に。一方、今年に入ってからモバイル向けの『シェンムー街』が発表され、意外な形でブランドが復活を遂げています。

■関連記事
鈴木裕氏: 『シェンムーIII』のコンセプトは既に存在する
Sega West、『シェンムー3』実現の可能性について“絶対に無いとは言えない”
セガのレースゲーム『Sonic & Sega All-Stars Racing』にシェンムーの芭月涼が参戦!




SiN Episodes



1998年の名作FPS SiNを、ValveのSource Engineでリメイクしたタイトルとして最初に発表されたのが2005年。Steamを介した全9チャプターに股がるエピソーディックなリリース計画が当時話題に。しかし開発元Ritual Entertainmentが主要開発メンバーの脱退やスタジオ買収のハプニングに見舞われ、ファーストエピソードのみを発売してあえなくプロジェクトは頓挫。初めから全エピソードを発売する意思があったのかもよく分からない残念な結果に終わっています。

■関連記事
リードデザイナーが辞職『SiN Episodes』続編エピソードの発売は絶望的?




inSANE (New!)



先日のSPIKE Video Game Awardsで大々的に制作発表された鬼才映画監督ギレルモ・デル・トロ監修のトリロジー新作ホラーゲーム。三部作が完結するまで8〜10年を要するという、かなり大雑把な大規模な発売スケジュールが明らかになっており、披露されたトレイラー映像にもまだゲーム画面らしきものは含まれず。映画界では素晴らしい才能を発揮し、ゲーム好きとしても知られる同監督だけに、例え時間がかかってもゲームファンを驚かせるような作品を本当に完成させてほしいところ。

■関連記事
THQ: ギレルモ・デル・トロ監督の『inSANE』三部作は完了までに8〜10年を要する
デル・トロ監督: 『inSANE』はプレイヤーの道徳観に疑いを持たせる
VGA 10: ギレルモ・デル・トロの新作ホラーゲーム『Insane』が正式発表

* * * * * * *


以上、未完結のトリロジー・エピソード系作品7つをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。こうした例を見ると、発表から全ての作品が実際に発売されるまでの期間が余りにも長すぎるのは、結果的にユーザーの期待を裏切ったり関心を薄れさせるだけでなく、制作者側も意欲を持続させるのが難しいと予想できます。壮大な企画だけが先走りしてしまう、「いつ完結するか分からない」シリーズはあまり歓迎できるものではないですよね。

尚、上記7タイトル以外にも、クロノ・トリガー、Star Wars: Knights of the Old Republic、System Shockなどが未完結のシリーズとして候補にありましたが、今回は選外としました。他にも完結していないシリーズやトリロジー作品を知ってる!という方は、ぜひコメント欄にて教えてください。

【2010*年末企画 記事一覧】
2010*年末企画『2011年期待の新作』TOP50
2010*年末企画『メタスコアで見る2010年のゲーム』WORST20
2010*年末企画『豪華アイテム付き限定版』TOP5
2010*年末企画 『Game*Sparkリサーチ』TOP10
2010*年末企画『2010年の注目レースゲーム』10選
2010*年末企画 『海外で最も評価された国産タイトル』TOP20
2010*年末企画『2010年の未確定噂情報』
2010*年末企画『Game*Sparkスタッフが今年最も遊んだ5つのタイトル』
2010*年末企画『未完結のトリロジー・エピソード作品』7選
2010*年末企画『ムフフなセクシーネタ』TOP10
2010*年末企画『おバカなネタ記事』TOP10
2010*年末企画 『Call of Dutyシリーズの歴史』
2010*年末企画 『最もたくさん読まれた記事』TOP10
《Rio Tani》
【注目の記事】[PR]

PC アクセスランキング

  1. オープンワールド牧場シム『Ranch Simulator』販売本数100万本突破―引き続きコンテンツを追加予定

    オープンワールド牧場シム『Ranch Simulator』販売本数100万本突破―引き続きコンテンツを追加予定

  2. 「マクロス」シリーズ完全新作STG『マクロス -Shooting Insight-』Steam版が本日リリース―発売直前のトラブル乗り越え

    「マクロス」シリーズ完全新作STG『マクロス -Shooting Insight-』Steam版が本日リリース―発売直前のトラブル乗り越え

  3. マーベルヒーロー登場の『オーバーウォッチ』?6vs6PVPシューター『Marvel Rivals』発表

    マーベルヒーロー登場の『オーバーウォッチ』?6vs6PVPシューター『Marvel Rivals』発表

  4. 史上最悪のクエストだ!『ドラゴンズドグマ2』あるステルスミッションにプレイヤーたちの批判集中

  5. FMVシリーズにバンドルされていた『エアホッケー』無料ブラウザゲームとしてリリース―公式Xが約10年ぶりの更新で告知

  6. 『No Man's Sky』宇宙ステーションも多彩な自動生成へ!宇宙船製造機追加他「Orbital」アプデ配信開始

  7. “圧倒的に好評”惑星改造オープンワールドサバイバル『Planet Crafter』4月10日正式リリース!マルチプレイ協力モードも登場

  8. 『DARK SOULS』等インスパイアのメトロイドヴァニア『Eden's Guardian』クラウドファンディング開始―初日に目標額達成

  9. 『ロックマンX』&『Dead Cells』オマージュのネオ日本風ワールドACT『Atomic Owl』クラウドファンディング開始―『スマブラ』インスパイアの敵キャラも登場

  10. “チート付与チート”きっかけの脆弱性に対処か…『Apex Legends』に謎の「プレイヤーを保護する」アプデ配信―「シャドウ・ソサエティ」イベントも本日から

アクセスランキングをもっと見る

page top