●WorthPlaying: 9.0/10
大好きなメトロイドシリーズでトップを取ることはないだろう(大部分は楽しい冒険をスローダウンさせるゲームの進行の問題に因る)が、私はOther Mを本当に楽しんだ。小さな不満とすれば、がっくりするような三人称視点、兵器の制限におけるゲーム中の愚かな言い訳、サムスのぴりっとしないボイスアクトか。
●IGN: 8.5/10
Metroid: Other Mは、任天堂(ゲームプレイ以上にストーリーを強調することを嫌う会社)における大きな前進です。Other Mがメトロイドにしたことが、他の任天堂フランチャイズの方向性を潜在的に形成しうるというのは確かにありそうです。しかしこれは未だ最初の一歩です。Other Mの問題の多くはヌンチャク自体の操作性に起因するので、Wiiリモコンだけで操作するのがこのゲームにとってベストだというアイデアに完全に納得させられたわけではありません。しかし結局、これは未だエクセレントな体験です。グレイトで激しいアクション、任天堂の愛されるキャラクターたちのひとりが、賞金稼ぎ以上の何かになる魅力的なストーリーによって。
●GameSpot: 8.5/10
Other Mは過去のメトロイドからの力強い離脱だ。ファンタスティックな戦闘とエキサイティングなボスたち、これはシリーズにおけるもう一つの素晴らしい一作となる。
GOOD: エクセレントな戦闘。多彩でチャレンジングなボス戦。操作はユニークかつ良反応。見た目の良い環境。隠されたアイテムを探すのはやりがいがある。
BAD: ゲームの進行をみだすスキップ不可のカットシーン。低解像度のテクスチャー。
●Nintendo Power: 8.5/10
いくつか荒削りな部分はあるが、本当に大切な部分はきちんと押さえている。ファンは不満を言いたくなる要素を見つけそうだが、全体としてOther Mは良く出来た商品として提供されている。
●GameInformer: 6.3/10
ゲーム後半、いったん能力を全てアンロックしたなら、サムスはシリーズらしい一面を見せ始め、全てが上手くハマる感じをつかの間ながら体験できた。しかし歯応えのない最初の一、二時間は、このゲームのコアな部分の悪いデザインをカバーしきれない。特にOther Mがキャラクターとしてのサムスにしたことについては。泣き虫で、おしゃべりな子どものよう、好かれるにはあまりに自由への意思を放棄し過ぎ、怒りっぽい。彼女はそのような人物として、私の心に永遠に刻まれるだろう。Metroid: Other Mは最近の任天堂作品で最も失望するものであり、他の素晴らしいフランチャイズに対し消え去ることのない傷となる。
任天堂の伝統的フランチャイズのひとつメトロイド。アクションゲーム開発で知られるTeam Ninjaを外部から招聘しWii用に作り上げたのが、最新作となるMetroid: Other M (メトロイド アザーエム)です。北米では8月31日に発売、レビューも出揃ってきました。
伝統と革新。長い歴史を持つメトロイドだけに、レビューでは伝統をどう引き継ぎ、革新をどう盛り込んだかに注目が集まっています。中心となるゲームのアクション部分に関してはどこも高い評価ながら、サムスの成長システムについては不満の声が多く、アップグレードのできない序盤については不満もちらほら。ただ、三人称/一人称視点の切り替え、近接攻撃の導入など、革新と呼べる部分については一定の評価をされています。
もうひとつ革新といえるのが、「任天堂(ゲームプレイ以上にストーリーを強調することを嫌う会社) by IGN」のフランチャイズには珍しいストーリー重視の姿勢。サムスをひとりのキャラクターとして掘り下げることには成功しつつ、一方でGameInformerのようにそのキャラクターへの失望もあるようです。
ストーリー重視は多用されるカットシーンがその象徴で、ゲームクリア時には、全てのカットシーン+ゲームフッテージで約二時間もの映像がアンロックされるというこだわりよう。ただ、長くてスキップできないと言われるカットシーンは、ゲームの進行をみだす要因との指摘が多数で、最大の批判の的となっています。
北米/欧州のボックスアート
Go Nintendoいわく「任天堂にとってOther Mは、プライムシリーズに続く二度目のギャンブル」。リスクを背負ってその賭けに勝ったかどうか、シリーズファンは見極める必要がありそうです。逆に純粋なアクションゲームとしてみれば、アップグレードシステム以外は“ファンタスティック”と言われる戦闘など見どころのある一本となるのでは。日本では9月2日発売です。(ソース: Metacritic)
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