
テトリスにはトラウマを軽減する効果があると発表したイギリスでの興味深い調査結果もありましたが、今度はフランスのとある大学教授が、ニンテンドーDSの脳トレゲームに関する研究を行い、これらのゲームが宣伝文句にする“脳を鍛える”効果について異論を唱えています。
脳を鍛える大人のDSトレーニングでは、毎日「読み・書き・計算」のトレーニングを続けることにより脳が活性化し、その結果、脳の機能や記憶力が向上すると、ゲームを監修するお馴染み川島隆太教授は説明。これに対し、フランスのレンヌ大学で認知心理学を担当するAlain Lieury教授は、10歳の子供達を対象に独自の調査を実施し、脳トレが科学的なテストとしては適切な効果を持たないとする分析結果を発表しました。
10歳の少年67名を対象にしたLieury教授の研究では、まず子供達を四つのグループに分類。7週間の間、DSの脳トレをプレイする二つのグループと、紙と鉛筆を使ったパズルで遊ぶグループ、何も与えられずにいつも通り学校に通うグループに分けられました。そして、このプログラムの開始と終了後に、記憶力や計算、論理力などを測定するテストを実施。
研究者はこのテストの中で、ニンテンドーDSをプレイしていた子供達から、記憶力向上の結果が全く見られなかったことを確認。計算や論理の分野では、何もしなかった子供や紙と鉛筆のパズルを行った子供達とほぼ同等の20%程度上昇の効果が確認できたものの、記憶力のカテゴリでは、脳トレをプレイした子供だけが最初のテストを17%下回る結果になってしまったそうです。
Lieury教授はこうした結果を例に挙げながら、脳トレゲームにはいくつかのポジティブな効果があるものの、それらはいずれも僅かな変化でしかないと述べており、川島教授が“Dream Merchant(夢を売る人)”だと批判しています。
(ソース: Times Online: Nintendo brain-trainer 'no better than pencil and paper', via CVG)
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