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君は何社知っている? 任天堂の歴史を支えた多くの開発会社たちを更におさらいしてみよう【特集】

まだまだあるよ!任天堂タイトルの開発会社をさらに振り返ります。

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君は何社知っている? 任天堂の歴史を支えた多くの開発会社たちを更におさらいしてみよう【特集】
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『ファイアーエムブレム』や『星のカービィ』と言った、おなじみの任天堂タイトルを作っているのは任天堂社内のチームだけではありません。社外の様々な開発会社も製作に携わっていて、先日にも「任天堂タイトルの開発会社をニンテンドースイッチ世代に限定しておさらい!」という記事を掲載していました。


しかし、過去に“活躍をしていた企業”もやはり取り上げたい! そしてニンテンドースイッチでも開発協力は行っているものの、主体となって開発している代表作のなかった企業も前回は入れていませんでした。ということで本記事では、過去に任天堂タイトルを開発していた企業および、開発協力を行っている企業を紹介していきます。

◇レア

『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』(1996)

過去に任天堂タイトルを開発していた企業として、最初に思い浮かぶのはやはり「レア」です。レアの代表作といえる『スーパードンキーコング』シリーズは、プリレンダリングされた3DCGをスプライトとして表示することで、スーパーファミコンの中でもトップクラスの美麗なグラフィックを実現したタイトルでした。

その後も、『バンジョーとカズーイの大冒険』や『ゴールデンアイ007』など、多くのNINTENDO 64向けタイトルを手掛け、その高い技術力でハードを牽引しました。初期の任天堂タイトル開発元としては珍しい海外の企業で、ときおりイギリス的なブラックユーモアが発揮されるのも特徴的です。

2002年に任天堂はマイクロソフトにレアのグループ3社の株式を売却。マイクロソフト傘下以降も、レアは『パーフェクトダーク ゼロ』や『あつまれ!ピニャータ』などさまざまなタイトルを手掛けています。現在はオンラインゲーム『Sea of Thieves』の開発を行っているほか、新作『Everwild』も発表されています。

◇アルファドリーム

アルファドリームといえば、『スーパーマリオRPG』の系譜を継ぐ『マリオ&ルイージRPG』シリーズを手掛けている会社として知られています。また、『とっとこハム太郎』シリーズの4作目以降や、『トマトアドベンチャー』の開発も手掛けていました。

『マリオ&ルイージRPG』シリーズのナンバリングは4作まで続き、その後『ペーパーマリオ』シリーズとのコラボタイトルなどもありましたが、シリーズは売上不振が続きました。高い人気を誇る1作目と3作目のリメイク『マリオ&ルイージRPG1 DX』、『マリオ&ルイージRPG3 DX』なども発売されましたが、これも伸び悩みます。最終的に、アルファドリームは2019年に破産手続きが開始され、倒産となりました。

◇カプコン

『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 ~大地の章~』(2001)

任天堂を代表するゲームシリーズである『ゼルダの伝説』ですが、そのうち『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実』『ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし』『ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣』の3タイトルはカプコンが開発しています。

『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』や、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』など、近年の3D『ゼルダ』のディレクターとして活躍している藤林秀麿氏は元々カプコン出身で、上述したカプコン開発の『ゼルダ』3作品のディレクターも務めています。

◇スクウェア・エニックス

スクウェア(現スクウェア・エニックス)開発の任天堂タイトルといえば『スーパーマリオRPG』が有名ですが、その後もスクウェア・エニックスは『マリオバスケ3on3』や『いただきストリート』シリーズの一部タイトルなど、『マリオ』のIPを扱うタイトルをいくつか開発しています。

◇セガ

『マリオ』のIPと他社キャラクターとのコラボタイトルといえば、セガ開発の『マリオ&ソニック』シリーズも有名です。発売を担当しているのは任天堂ではなくセガですが、普段はなかなか見られないマリオキャラクターのテキストが豊富に見られるシリーズとなっています。

◇トーセ

トーセは様々な会社のタイトルの受託開発を担当しており、そのうち任天堂タイトルもいくつか手掛けています。代表的なタイトルとしては『伝説のスタフィー』シリーズが挙げられます。

ニンテンドースイッチ向けの任天堂タイトルで、トーセ主体で開発されたものは公開されていませんが、『スプラトゥーン2』や『超おどる メイド イン ワリオ』、『ペーパーマリオ オリガミキング』の開発協力を行ったことがホームページにて公開されています。

◇スキップ

『ちびロボ!』(2005)

『moon』などで知られるラブデリックのチームの中で、『L.O.L. ~LACK OF LOVE~』を手掛けた西健一氏らを含むメンバーによって設立された会社であるスキップは、『ちびロボ』シリーズや『ギフトピア』『キャプテン★レインボー』の開発元として知られています。

しかし、『なげなわアクション!ぐるぐる!ちびロボ!』以降タイトルがリリースされておらず、2020年には公式ホームページが閉鎖されたことから、ファンの間ではその動向を不安視する声が広がっています。


◇バンプール

同じくラブデリックに所属していた工藤太郎氏は、『UFO -A day in the life-』開発チームとともにバンプールを設立しました。同社は、『ゼルダの伝説』のキャラクター「チンクル」を主人公としたゲームシリーズや『ザ・ローリング・ウエスタン』シリーズなどの開発元として知られています。

ニンテンドースイッチに入って以降は主体となる開発タイトルはありませんが、いくつかの『カービィ』タイトルの開発協力を行っていました。しかし、『星のカービィ Wii デラックス』の開発を最後に、同社は解散を発表しました。

◇1-UPスタジオ(旧:ブラウニーブラウン)

『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』のキャラクターデザインなどを行っていた亀岡慎一氏らのチームが独立し、任天堂の出資を受けて設立されたのがブラウニーブラウン(現1-UPスタジオ)です。

同社は『マジカルバケーション』や『新約 聖剣伝説』『MOTHER3』のほか、任天堂に限らず様々な会社のタイトルの開発を行っていました。2013年に1-UPスタジオへと社名を変更して以降は『スーパーマリオ オデッセイ』など、任天堂タイトルの開発協力を中心に行っています。

◇アルゴノートゲームス(旧:アルゴノートソフトウェア)

『スターフォックス』(1993)

スーパーファミコンで3Dポリゴン描写を可能とした『スターフォックス』や、ゲームボーイでワイヤーフレームの擬似3Dを描写した『X』などのタイトルは、アルゴノートゲームスの技術力の賜物と言えます。

『スターフォックス』や『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』の3D描写などに利用されている「スーパーFXチップ」はアルゴノートゲームスと任天堂で立ち上げたA/N Softwareが共同開発したものです。アルゴノートゲームスのスタッフらはのちにキュー・ゲームスを立ち上げ、その後いくつかの『スターフォックス』作品に携わっています。

ちなみにNexflixのドキュメンタリー「ハイスコア」では、アルゴノートゲームスのジェズ・サン氏らが当時任天堂社内の喫煙室にスペースを借りてゲームを開発していたという逸話が語られています。

◇ハドソン

ハドソンは、『ファミリーベーシック』などに代表される初期のファミコン向けタイトルを手掛けていたほか、『マリオパーティDS』以前の『マリオパーティ』シリーズの開発を担当していました。その後、『マリオパーティ』開発スタッフらがエヌディーキューブを立ち上げ、以降シリーズはエヌディーキューブが担当するようになります。

2011年にハドソンはコナミグループの完全子会社となり、翌年にコナミデジタルエンタテインメントへと吸収合併され、解散となりました。

その他の任天堂タイトル開発元 / 代表作

トレジャー / 『罪と罰』シリーズ、『ワリオワールド』

シンソフィア / 『わがままファッション GIRLS MODE』シリーズ

キュー・ゲームス / 『X-RETURNS』、『スターフォックス64 3D』

パックスソフトニカ / 『MOTHER』、『ファミコンむかし話』シリーズ、ゲームボーイ版『ドンキーコング』

朱雀 / 『どーもくんの不思議テレビ』、『F-ZERO ファルコン伝説』

パーラム / 『巨人のドシン』シリーズ

ミッチェル / 『通勤ヒトフデ』、『行列ナゲループ』

大宮ソフト / 『カルドセプト』シリーズ

ミストウォーカー / 『ラストストーリー』

エイティング / 『くるくるくるりん』、『ピクミン4』開発協力

Kuju Entertainment / 『絵心教室』シリーズ(子会社のHeadstrong Gamesが開発)

ジュピター / 『ピクロス』シリーズ、『ポケモンピンボール』

電遊社 / 『いつの間に交換日記』、『出前チャンネル』

グランディング / 『ひらり 桜侍』、『任天童子』

ノイズ / 『カスタムロボ』シリーズ

ジニアス・ソノリティ / 『ポケモンコロシアム』、『ポケモンバトルトローゼ』

アソビズム / 『いきものづくり クリエイトーイ』

ガンバリオン / 『パンドラの塔』

NHKエンタープライズ / 『NHK紅白クイズ合戦』


あらためて開発会社や代表作を振り返ってみると、一口に任天堂タイトルといっても、任天堂が社内で作っているタイトルのほうが少ないくらいであることが分かります。さまざまな企業が、任天堂の持つ数多くのIPを支えてきたのだと実感させられますね。

最終的に、前回の記事とあわせて49社の企業を取り上げることになりました。まだまだ探せば出てくると思いますので「これがないぞ」という企業があればぜひコメントで教えてください。


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