先日配信開始された『サイバーパンク2077』のパッチ2.11ですが、当該パッチにて実装されたハイブリッドCPU利用設定が正常に機能していないことがテック系メディアのtom'sHARDWEARの調べで判明しました。
当該機能を有効化することでマイクロスタッターが多発する原因になるとのことです。
対象CPUの使用者には悲報、快適さのためにも当面は当該機能をOFFにすべし
このハイブリッドCPU利用設定は「Pコア」「Eコア」といった複数種のコアからなるハイブリッドCPUを対象としたもので、処理に使用するコアを指定することでより快適な動作を可能とする機能です。
こうしたハイブリッドCPUにおいて通常OSによるスケジューラーにより適切に配分されるべきところが、調整不足等の要因により重い処理を「Eコア」に、軽い処理が「Pコア」にといった具合に不適切な割り振りによりCPUのパフォーマンスを発揮できない場合があり、このタイプのCPUの弱点ともなっています。
今回実装されたハイブリッドCPU利用設定では、この弱点を解消できるものと期待されていましたがどうやら正常に機能していないようです。
テック系メディアのtom'sHARDWEARでは、CPUに「インテル Core i9-13900K 」を、GPUに「Nvidia RTX 4080 Super」というPC構成で当該機能を調査、その結果当該機能を有効化した場合にはマイクロスタッターが多発することが判明しました。
その酷さたるやFPSをグラフ化したものでも一目瞭然で、機能の無効化時には比較的安定しているグラフ(出典:tom'sHARDWEAR)ですが有効化したものでは飛び飛びに大きく変動する歪なもの(出典:tom'sHARDWEAR)となっています。
なお、この現象は他のユーザーからも指摘されていることから特定環境下でのみ発生する再現性のない不具合ではないようです。今回のパッチ以降動作に異常を感じる人は、一度オプション設定にて当該機能の状態を確認してみてはいかがでしょうか?