全26作品を解説! 2023年発売のダンジョンRPGを一挙振り返り【2023年末特集】 2ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

全26作品を解説! 2023年発売のダンジョンRPGを一挙振り返り【2023年末特集】

2023年にリリースされたDRPG(3DダンジョンRPG)+α。それらを本記事で一気に振り返ってみましょう。

連載・特集 特集
全26作品を解説! 2023年発売のダンジョンRPGを一挙振り返り【2023年末特集】
  • 全26作品を解説! 2023年発売のダンジョンRPGを一挙振り返り【2023年末特集】
  • 全26作品を解説! 2023年発売のダンジョンRPGを一挙振り返り【2023年末特集】
  • 全26作品を解説! 2023年発売のダンジョンRPGを一挙振り返り【2023年末特集】
  • 全26作品を解説! 2023年発売のダンジョンRPGを一挙振り返り【2023年末特集】
  • 全26作品を解説! 2023年発売のダンジョンRPGを一挙振り返り【2023年末特集】
  • 全26作品を解説! 2023年発売のダンジョンRPGを一挙振り返り【2023年末特集】
  • 全26作品を解説! 2023年発売のダンジョンRPGを一挙振り返り【2023年末特集】
  • 全26作品を解説! 2023年発売のダンジョンRPGを一挙振り返り【2023年末特集】

迷宮の魔王を倒せ&魔王として迷宮から脱出せよ。『Demon Lord Reincarnation』

4人の冒険者を集め、打倒・魔王LEINADを目指して迷宮の奥深くに潜るDRPGが本作です。一見『ウィザードリィ』ライクに見える本作ですが、キャラクターにレベルがなく戦闘後に能力値が上昇、スキルを使い続けると新たなスキルを閃く……など、『サガ』シリーズの影響も見受けられます。

また、クリアすると魔王LEINAD視点での逆襲モードが始まるなど、『ウィザードリィ4 ワードナの逆襲』のオマージュもあります。本作は自前での方眼紙マッピングが必須など、敷居が高いゲームなのは否めないのですが、アップデートで日本語にも対応したので、我こそはという歴戦の冒険者にチャレンジしてほしい作品です。本作も過去記事でプレイレポートを掲載していますので参考にしてください(アップデートによる日本語対応前)。


東方Project+真・女神転生シリーズの二身合体。『Touhou Artificial Dream in Arcadia』

「スリーパー」と呼ばれる謎のクローン生物が跳梁跋扈するようになってしまった幻想郷を舞台に、初代秘封倶楽部会長・宇佐見菫子を主人公としスリーパーを使役・合体しながら異変解決を目指す、『東方Project』の二次創作にして、『真・女神転生』シリーズに強いオマージュを捧げたDRPGが本作です。ダンジョン内のグラフィックやキャラクターのドット絵、悪魔合体ならぬスリーパー合体といった要素に至るまで、ほぼSFC時代の『真・女神転生』の再現と言っても過言ではないほど作り込まれています。

海外の東方ファンによる個人製作ということもあり、リリース当初はやや日本語に難がありましたが、ボランティア翻訳者の手が入ったアップデートによって現状ではほぼ問題のない漢字交じりの日本語文章になっています。東方キャラクターについての細かい設定の補足もステータス画面で確認できるので、『東方Project』をあまり知らない方でも大丈夫です。3DダンジョンRPG時代の『真・女神転生』ファンには、是非ともチェックしていただきたいゲームです。本作も過去記事でプレイレポートを掲載していますので(日本語訳アップデート前のもの)、興味があれば参考にしてください。


トライアンドエラーで高評価を目指せ。『モン勇(略)』

2023年現在、DRPGを作り続けてきたメーカー・エクスペリエンスの最新DRPGとなる『モン勇』(正式名称は長すぎるので略します)も9月にSteamで配信されました。本作の肝となるシステムは「ダンジョン階層のクリア評価」で、各階層クリア時のパーティの平均レベル・ボス撃破ターン・そして階層の踏破率でプレイヤーが評価されます。最高のSランクを取るには一筋縄ではいかず、何度もトライ&エラーを繰り返すことになるでしょう。本作が楽しめるか否かは、この試行錯誤を楽しめるかどうかにかかっています。やはり本作のプレイレポートも過去記事にありますので、詳細はそちらを参考にしてください。


人気シリーズの最終作がSteamへ。『神獄塔 メアリスケルターFinale』

電撃文庫とコンパイルハートのコラボレートによる『神獄塔メアリスケルター』シリーズ。過去作は海外に向けて配信されていたのですが、最終作『Finale』のみ日本からでもSteamで購入可能になりました。「最終作から始めて大丈夫なの?」という疑問もあるでしょうが、本作には過去作のシナリオシーン全てを見返す機能が実装されており、これを読んでからであれば問題なく最終作を遊べます(読むには結構時間がかかりますが)。不気味な生物「ナイトメア」との生死を賭けた鬼ごっこや、女の子たちの暴走――「メアリスケルター化」などの要素は本作でも健在。さらに本作では複数パーティによるザッピングを駆使してダンジョンを攻略するという要素も追加され、全体的なボリュームはかなりのものです。例によって本作のプレイレポートも過去記事にありますので、そちらも参考にどうぞ。


DRPGの原点、突然の復刻。『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord』

2023年9月15日、あまりにも唐突にSteamでの早期アクセスが始まった1本のゲーム、それが『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord』でした。名前の通り、『ウィザードリィ』第1作のリメイクです。その突然の登場に、DRPGファンやWizフリークのみならず、日本のWizの有名な関係者らが戸惑った形跡もSNSなどには散見されますが……それはさて置き、ゲームとしては、すべてのウィザードリィ第1作のオリジナルとなるAppleII版をベースとしつつ、一部にFC(NES)版の音楽やモンスターデザインをモチーフとしたものを採用し、『BUSIN』のような3Dグラフィックで仕上げたといった印象。

AppleII版がベースということもあり、敵が先制で呪文を連発してきたり、プレイヤー側の仕掛ける状態異常魔法は敵にほとんど効かなかったり……という後の世代の『ウィザードリィ』からするとかなり厳しい部分もあるのですが、開発サイドはここから機能を拡充させていく予定らしく、現在までのアップデートによってモンスターの識別を繰り返すことによって詳細なモンスターデータが閲覧できるようになるモンスター図鑑機能や、任意の画像を顔グラフィックとして使えるカスタムポートレート機能、寺院でのレベルドレイン救済機能などが追加されました。今後日本語の実装予定もあるとのことなので(先日のアップデートで一部日本語化しましたが、完全ではないということでパッチで日本語化が取り下げられました)、もしかすると、『ウィザードリィ』第1作の完全版となる可能性を秘めたリメイクと言えます。やっぱり本作についても過去記事でプレイレポートを掲載していますので、こちらもチェックして頂きたいと思います(機能アップデート前)。


フィーチャーフォンからのまさかの復刻。『G-MODEアーカイブス+ 女神異聞録ペルソナ 異空の塔編』

フィーチャーフォンで展開されていたゲームを復刻する『G-MODE アーカイブス』シリーズ。その中から『女神異聞録ペルソナ』のスピンオフとして展開されていた『異空の塔編』が配信されました。『ペルソナ』シリーズ第1作『女神異聞録ペルソナ』はご存じの方も多い通り、『女神転生』シリーズの影響を色濃く残す3DダンジョンRPGだったのですが、そのスピンオフとなる本作も、3Dダンジョンを採用しています。但し本作の3Dダンジョンは毎回形が変化し、特定階層まで行かない限り外に出られない……という、今でいうところのローグライク的な要素も付与されています。

戦闘やペルソナ等のシステムについては『女神異聞録ペルソナ』をほぼそのまま踏襲しているので、同作を遊んだことがあればほぼ違和感なく本作に入っていけることでしょう。何はともあれ、今では実機上で遊ぶことがほぼ不可能なフィーチャーフォンの貴重なゲームがこうしてPCやスイッチ上で遊べるというのはありがたい事です。

いざ、ローマ帝国の闇の迷宮へ。『Ludus Mortis』

悪魔とアンデッドの巣となってしまった4世紀のローマ帝国を舞台に、帝国を取り戻すため立ち上がったグラディエーターたちを率いてローマ帝国各地のダンジョンに挑むのが本作『Ludus Mortis』となります。キャラクターシートでパラメータをひたすらリロールして望み通りのキャラクターを作り、4人パーティでダンジョンに挑むオーソドックスな内容のDRPGとなっていますが、その分敵も容赦なく、また1度ダンジョンに潜るとミッションを達成するまで帰れないという中々シビアな内容に仕上がっています。英語が問題なく古典的なダンジョンクロウルを愛する人なら、本作が刺さる可能性があるかもしれません。

南海の島々を巡るソロリアルタイムDRPG『Islands of the Caliph』

まるでWindows以前のDOS時代のゲームを思わせる雰囲気を持つのが『Islands of the Caliph』です。プレイヤーは各所で請けることができるクエストをこなしながら、南海の島々を隅々まで巡ることになります。ゲームとしてはリアルタイム制のソロ探索であり、スタミナを維持するための食糧も重要になる、サバイバルシミュレーターとしての一面もあります。あえてこの時代に、こんな古い雰囲気のゲームを遊んでみるのも一興でしょう。

ロリ猫耳娘が挑むいろいろ危険な迷宮探索。『マウマウ迷宮記~禁忌の魔族法典~』

本作は外部パッチによって様々なえっちな要素が追加される、いわゆる「エロRPG」の1作です(なお、パッチを当てないとほとんどのグラフィックが単色半透明の仮グラフィックとなり、まともに遊ぶことができません)。とは言え、本作はDRPGとしてもかなり作り込まれており、ストーリーを追っていく以外にも複数のダンジョンをつなぐルートが存在し、序盤から様々なダンジョンに挑むことができる寄り道要素や、各種モンスター娘のカードを集めるといったやり込み要素も豊富。戦闘もコストとクールダウンといったリソース要素を考える必要があり、戦術次第では格上の相手にも勝てたりとよく出来ています。

一部にランダム生成のダンジョンが存在しますが、そこでは貴重なアイテムや能力アップのイベントが豊富と報酬的に美味しく、ダルさを感じません。主人公をはじめ、ロリキャラクターのHなシーンが多いのでいつSteamからBANされるかわからない(それとロリが苦手な筆者にもちょっとつらい)のが本作の欠点ですが、それを除けば結構よく出来たDRPGだと筆者は思います。

ピクセルアートのクラシックスタイル大冒険。『Chronicles of Vaeltaja: In Search of the Great Wanderer』

本作は異世界転生をした主人公が5人の仲間を雇い、彼らとともに広大な世界を巡るオープンワールド系DRPGです。最初の拠点となる城とその城下町からしてかなり広く、かつピクセルアートで描かれたグラフィックにはかなりの味があります。装備やスキルにレベル制限があるあたりオンラインRPGからの影響もいくらか感じられますが、基本はオーソドックスなRPGです。英語が苦手でなく、かつ膨大なフィールドの探索を苦にしないのなら本作に触れてみる価値はあるかもしれません。

4人パーティで悪魔の支配する煉獄に挑め。『Into The Inferno』

ゲーム開始とともに4人のキャラクターを作り、やはりオープンワールドの冒険に向かうDRPGです。戦闘システムや未鑑定アイテムがドロップするところなどに『ウィザードリィ』っぽさをやや感じますが、フィールドを移動中にもHP・MPが回復して継戦しやすい仕様なのは良いと思います。但し随所にあるテントに迂闊に入ると、場違いな強敵との戦闘になってしまう罠が仕掛けられている点はご注意を。その点さえ注意すれば、遊びやすいDRPGなのかもしれません。

正式リリースを迎えさらに進化する「試練」。『ウィザードリィ外伝 五つの試練』

2021年の年末から早期アクセスを開始していた『ウィザードリィ外伝 五つの試練』ですが、2023年についに正式リリースを迎えました。正式リリースではウィザードリィシリーズの初心者も入りやすいよう配慮された新シナリオ『偽りの代償』の追加や、(現在オープンベータという扱いですが)シナリオエディターの公開も行われました。筆者は正式リリースに合わせて『偽りの代償』で学ぶWiz入門の記事を渾身の力を込めて書きましたので、「ウィザードリィに興味はある、だけど触ってみる勇気が出ない……」という方に読んでもらえれば幸いです。


また先述の通りシナリオエディターも公開されていますので、一度でも「ウィザードリィを作ってみたい!」と思ったことのあるフリークの皆様は、是非ともその思いの丈をシナリオエディターに注ぎ込んで頂きたいと思います。

怪異から逃げ惑え。『死臭 -つぐのひ異譚- STEAM EDITION』

フリーゲームとして人気を博し、Steamやスイッチでも製品化がなされているホラーゲーム『つぐのひ』シリーズのうちの1作が本作です。本作は3Dダンジョン形式の夜道を歩き、時に襲い来る怪異を傘や鎌といった武器で撃退しながら、呪われた夜道を脱出していきます。薄暗く視認し辛い夜道にはなんとも言えない恐怖感があり(但し、キー入力1発で呼び出せるオートマップは見やすいようになっています)、実際に怪異に襲われた際に怪異に体を掴まれる演出は恐ろしいの一言です。本作はRPGツクール2000で作られているということもあり、古さを感じる部分が多々ありますが、よくぞここまで作り込んだな……と感心しました。

原色ピクセルアートのオープンワールドDRPG再び。『Legends of Amberland II: The Song of Trees』

原色の明るいピクセルアートと、オープンワールドの世界を自由に歩き回れること、そして絶妙な遊びやすいゲームバランスで構成されたDRPG『Legends of Amberland』に続編が登場しました。筆者が遊んでみたところ、受ける印象はほぼ前作と同じで原色鮮やかなオープンワールドであり、戦闘やダンジョン探索も遊びやすく、長所をより伸ばしてきたな……という感じを受けました。Steamのストアページは日本語化されているので、本作のゲーム内容も日本語化されれば充分お勧めできるオープンワールドDRPGになるのですが……

全てが未知数のリアルタイムバトルDRPG。『Path of the Abyss』


モノクロ調の画面と、9つのスキルパネルを組み合わせたセミリアルタイム戦闘が特徴的なDRPGが本作『Path of the Abyss』になります。2023年最後に早期アクセス配信が開始されたDRPGですが、早期アクセスながら遊び応えは充分。弊誌ではさっそくプレイレポートを掲載していますので、こちらも参照して頂ければと思います。




ライター:ずんこ。

ライター/石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top