「達成電気」高い技術で医療・自動車業界からも熱視線!コントローラー年1億台の全自動製造を目指す【TGS2023】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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「達成電気」高い技術で医療・自動車業界からも熱視線!コントローラー年1億台の全自動製造を目指す【TGS2023】

現在、全自動で1日最大7万台を製造可能。

ゲーム機 周辺機器
「達成電気」ブース/緩苺(X:@1004yrm_)
  • 「達成電気」ブース/緩苺(X:@1004yrm_)
  • 「達成電気」ブース/緩苺(X:@1004yrm_)
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  • 「達成電気」ブース/緩苺(X:@1004yrm_)
  • 「達成電気」ブース/緩苺(X:@1004yrm_)
  • 「達成電気」ブース/緩苺(X:@1004yrm_)

9月21日から24日までの4日間、日本最大級のゲーム・コンピュータの祭典「東京ゲームショウ2023」が千葉・幕張メッセで開催。過去最多となる44カ国・地域から787の企業・団体が出展し、総来場者数は24万3238人という盛況ぶりでした。

「Dashine Electronics」はコントローラーの製造が最も得意としている

同イベントには、昨年に続いて、欧米メーカーから熱視線を送られているというゲームパッドやVR・AR機器などゲーム用周辺機器を製造・販売しているハードウェアメーカー「達成電気株式会社」が出展していました。同社は2007年に中国で設立されたDashine Electronicsグループ(年間売上約168億円、資本金16億円の上場企業)の日本法人で日本での営業面を担当。実際の製品は中国の工場でほぼ人力を介さないフルオート製造により行われているそうです。現時点でもコントローラーを1日最大7万台も製造できるキャパシティがありますが、欧米からの受注が急増している背景から、2024年には年間1億台に増産する計画です。

インフルエンサーの緩苺(X:@1004yrm_)さんがレポーターを担当。開催期間中は、ゲームをプレイしてスタンプを集めることで、ストラップやエコバック、キャップがもらえた【画像タップorクリックでフォトギャラリーへ】

すでに多くの発注がある同ブースでは、技術力の高さを知ってもらうため、様々なコンセプトで作られた品が展示されていました。そのほとんどは非売品ですが、実際にやろうと思えば実現できるという技術力のアピールです。

デモ展示:1台のポータブルゲーム機で、用途に合わせたデュアルスクリーンでプレイできる

こちらは、1台のゲーム用モバイル端末(リフレッシュレート90Hz、画素数2400×1080、輝度600nitsのAMOLED)で、クラシックなニンテンドー3DSが遊べる<RED>、パワフルなRyzen5でPCゲームが遊べる<BLUE>のデュアルスクリーン構成です。

デモ展示:ワイヤレスチャージ

就寝前のリラックスした深夜のゲームセッションで、プレイが終わってゲーム端末の充電が必要になっても、真っ暗闇の中で充電器を探してコネクタを合わせる必要はありません。この製品を使えば無線給電ができるからです。

デモ展示:AAAタイトルを全力で遊べる冷却機能とバッテリー持ちのポータブルゲーム機

近年のポータブルゲーム機はAAAタイトルを快適に遊べるよう非常にハイスペックなハードウェアを搭載しています。その一方で、電池寿命、製品温度、ファンの騒音などが課題に。そこで作られたのが、9~12時間動作可能で、パッシブ冷却機能がついた、全くドリフトの心配がない2つのホールエフェクトスティックを備えた、こちらのポータブルゲーム機です。

達成電気の技術力に注目するのはゲーム業界に止まらない!?

コントローラー製造技術の高さが際立って感じ取れたのが、デモ機として展示されていた「新“触”感HID」。あらゆる形状の表面全体を入力デバイスにできる新技術で、タッチ、ジェスチャー、圧力、動きにより得られる変形を驚くほどの精度で検知することが可能です。

直感的に操作できる
緩苺さんもご満悦の様子。こういったコントローラーならゲーム経験があまりなくても、すぐに楽しめそう【画像タップorクリックでフォトギャラリーへ】

音ゲーや写真・音楽編集などのクリエイティブ作業はもちろん、実は車や医療業界からも注目されているそうで、今後製品化も視野に入れています。

その他の展示も盛りだくさん

MY ARCADE

ミニマム筐体
本当にミニマムサイズ【画像タップorクリックでフォトギャラリーへ】

近年は昔のハードウェアやアーケード筐体をミニマム化して再販売することもめずらしくありません。同社でもそういったオーダーの製造もしており、「MY ARCADE」シリーズなどは既に広く市販されています。

Mini TV v2

ミニTV

昨年来場したクライアントからのフィードバックで進化したとのことです。仕事机やベッドサイドテーブルにフィットし、様々なアクセサリーを接続できる、かわいい小さなテレビでありながら、より高画質なディスプレイを搭載。さらに、スマートデバイス(iOS/Android)からのコンテンツを再生するためのワイヤレスストリーミングを新たにサポートしました。

シューティングゲームに興じる緩苺さん【画像タップorクリックでフォトギャラリーへ】

Hyperkin competitor

違いが分かるかな?【画像タップorクリックでフォトギャラリーへ】

アメリカのビデオゲーム周辺機器メーカー「Hyperkin」から2024年にリリース予定の新型コントローラーの製造も受注。日本の市場では稀有な最新技術「ホールエフェクト スティック/インパルストリガー」を搭載しています。ホールエフェクトセンサーは磁石を使って動きを検知するため、劣化の心配がなく高精度なプレイが可能です。これでスティックのドリフトやトリガーの摩耗とはおさらばできるかも。また、本製品はXboxコントローラーとしては珍しい、左右対称アナログスティックを採用しており、PCやSteam Deckとも互換性があります。


際立った技術力を持つDashine Electronicsグループは欧米からの受注増加に対応中ですが、「達成電気」は日本での展開のために2019年に設立した背景があります。工場は全自動の製造による品質安定、スピーディーさが特長です。日頃、クライアントを差し置いて表立つことがないため、日本でまだ知られていないとしたら勿体無い技術力だと感じました。

レポーターモデル:緩苺(X:@1004yrm_、Instagram:yy0904._

撮影:撮影:乃木章(X:@Osefly


My Arcade DGUNL-3283 Street Fighter II Champion Ed. Micro Player Retro Arcade
¥12,810
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《乃木章》

現場に足を運びたい 乃木章

フリーランスのライター・カメラマン。アニメ・ゲームを中心に、親和性のあるコスプレやロリータ・ファッションまで取材。主に中国市場を中心に取り上げています。

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