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水没世界故の独特の資源価値にご注意を…!「ウォーターワールド」風サバイバル『Sunkenland』の世界観とゲーム性の見事な融合に没入【プレイレポ】

木材に泣き、木材に笑う。

連載・特集 プレイレポート
水没世界故の独特の資源価値にご注意を…!「ウォーターワールド」風サバイバル『Sunkenland』の世界観とゲーム性の見事な融合に没入【プレイレポ】
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突然ですが「ウォーターワールド」という映画はご存じでしょうか?環境破壊に伴う海面上昇で陸地のほとんどが水没し、人々が浮遊都市での生活を余儀なくされた世界が舞台のSF作品で、テーマパークのショーテーマとして覚えがあるという方も多いでしょう。今回紹介するのはまさにそんな水没世界でのサバイバル生活を楽しめる『Sunkenland』。実際に「ウォーターワールド」をテーマとしたという本作の歩き方を、最近映画を見たばかりの筆者がお伝えしていきます。

水没世界で本当に貴重な資源とはなにか?

本作は地球の大半が水没した世界を舞台とするオープンワールドサバイバルゲーム。水中の都市やわずかな陸地から物資を集め、水上に基地を建設し、水没後の世界を生き抜きます。

ゲームは早速広大な海に放り出されるところからスタートします。しかしそこは人間ベースのサバイバル。目の前には小さな島がありそこを起点に生活を開始することとなります。

いくら水没都市サバイバルとはいえ、やはり地上拠点が固まっていることが大前提と考えた筆者。現状ゲーム内唯一の進行指南と言えるミッションタブでも、基地を築くことが真っ先に示されています。初期装備として石斧が用意されており、これを利用して島の木を切り倒し、木材を片っ端から集めるところから取り掛かりました。

この木材を利用して基地づくりに手を付けた筆者は、これまでのサバイバルゲーム経験から比較的広めのスペースを持つ基地を作成することを選択します。しかし、これがのちの苦労を生む大誤算とはこの時は知る由もなく、屋根に必要な木材が少し足りないな、などと悠長に構えていたのでした…。

夜の間にベッドを作るための布の入手方法を思案し迎えた2日目。足りない木を刈れるかなと島を見渡した筆者の目に移ったのはそれは見事なハゲ島の姿でした。精々拾えるのは数本の流木で、必要数には到底満たない量。考えてみれば水没世界において活きた木材とは時に金属よりも重要な物と言える価値を持ちます。「ウォーターワールド」でも植物栽培に利用できる乾いた土が重宝されていたではありませんか。

自分の愚かさと無駄に大きな欠け屋根拠点を恥じながら頭を巡らせた筆者は、インベントリの低木の種なるアイテムに気づきます。これを植えれば島に緑が戻るのでは?そう考えた筆者は早速その種を植えようと試みますが、にっちもさっちもいきません。それもそのはず、本作における栽培アイテムは、全てプランターという建築物でしか育たない仕様となっており、それは島に原生していた低木も例外ではなかったのです。そしてそのプランターの制作に必要となるのが2つの布、そして12個の材木でした…。

残された道はただ一つ。必然のダイブへいざ出陣!

資材配分を見誤り地上拠点づくりに失敗した筆者に残された道はただ一つ。そう、海の中です。もとより水没都市の探索をテーマとしている本作。この展開はある種の必然だったのかもしれないと言い聞かせ、いざ水の中へダイブ!そこで筆者の目の前に現れたのは実に美しい水中表現に彩られた旧文明の遺跡の姿でした。

少し話は逸れますが、本作のグラフィック、特に水中の描写には世界に生まれ落ちたその時から小さな驚きを生んでくれました。もちろんAAAタイトルのそれとはまた違った評価にはなり、細部を見ればやはりインディー、かつ早期アクセスタイトルらしいアセットの利用や粗削りなモデリングが見えますが、それを包み込む水中表現で全てを幻想的な空間へと押し上げています。

そんな水中に見とれるまもなく手当たり次第に怪しい所へ向けて泳ぎまわっていると、資材の山や廃車など徐々に探索できる場所がわかってきます。が、手に入る資材は金属ばかり。たまに得られるレアドロップでもガラスやガソリンなど一見木材よりも貴重そうではありながら、今は無用の長物であるものばかりが手に入ります。

また、これも当然ではありますが無限に潜っていられるわけでもないというのも癖物です。息が続く時間は約30秒程度と、激しく泳ぎ、潜水しながらとしては素晴らしい心肺機能を持っているプレイヤーキャラクターではありますが、やはり探索するにはシビアな時間。限界を超えて潜ることでライフにもダメージを与えながら、文字通り満身創痍で探索に当たります。

時の進みに焦りも感じる中、少し入り組んだ廃アパートで遂に求めていた物に出会います。そう、木材です。ここでは木製家具を斧で破壊することで木材が入手できることが分かったほか、洗濯機の残骸から多くの布を回収できることも学べました。何はともあれこれでサバイバルはまた一歩前進です。

潜っては息を継ぎ、また潜りを繰り返しているうちにすっかり日は傾き、海中が闇に包まれ始めました。こうなると海中探索はリスクばかりでリターンがありません。体が冷えるとの警告に怯えながらそそくさと地上へ戻ります。ですが、一度冷えた体はそう簡単には温まらないもの。暖めるために火のそばへ近づくようアナウンスされます。もちろんその燃料は木材です。余談ですが本作では飲み水を作るにも、料理をするにも基本的な燃料として木材が使われます。

木材の安定供給を急務と感じ、血の涙を流しながらたき火やベッドといった必需品を製作する筆者。一日目に木材を節約していれば…。海中探索を過度に怖がっていなければ…。との思いを振り払い、次こそはとプランター作成への決意を強くします。

遂に完成したプランター農園!初収穫を前に忍び寄る怪しい影…

迎えた3日目。昼の海中探索で十分な資源を得て基地へ戻り、ついに念願のプランターを製作します。低木の種を植え収穫を待つのみとウキウキでベッドに入ろうとした矢先、拠点の外から不気味な声が聞こえ始めました。後にわかったことですがこれはミュータントの襲撃。苦労して作成したプランターを破壊される恐怖から、何とか外で相手取ろうと正体不明の相手に果敢に挑むも初の死を経験することとなってしましました。

最早暗すぎて何も見えなかったので後日攻め入ったミュータン島での戦いで画像を代用

しかし一度死んでみれば本作の死亡ペナルティはそれほど重いものではないことに気づきます。バックパックアイテムはそのままその場にドロップしてしまいますが、装備品は全て元のままリスポーンできるため、アイテムを回収すればすぐに戦線に復帰できます。その後はほとんどゾンビ戦法ともいえる激闘を経て、何とかかわいい苗木を守り切ることに成功しました。

恐ろしい一晩を経たころには低木がもう収穫時期を迎えていました。この世界での植物は植えさえすればかなりの速さで成長してくれるようです。この低木からもしっかり低木の種が手に入ることも確認でき、半永久的な木材の確保が可能になったことに心を打ち震わせながら、更なる安定供給を目指してプランターの増設を続け、筆者は最終的に壁一面を覆う農園を作り上げました。

世界観とゲームシステムの華麗な融合に没入感はAAAレベル!?

水没世界を舞台とするだけに、独特の資源の価値基準や、まるで海女にでもなったかのような海中での資源採掘体験、それをきちんと軸と据えて行われるゲームサイクルとそこに飽きを与えないグラフィックや敵の襲撃、新しいロケーションといった具合に、世界観とゲーム性を見事に融合させた本作。ライバルの多いサバイバルジャンルにおいても十分にお勧めできる良作と言えるでしょう。

完全にサバイバル生活が軌道に乗ったところで、農園作りの傍ら手に入れた潤沢な資材で足漕ぎボートまで作成し、にっくきミュータントの集落へ殴りこんで復讐を達成した筆者ですが、マップを見るとそこには広大な世界とまだ見ぬたくさんのスポットが記されていました。これらの場所でどのような冒険が待ち受けるかはあなた自身の手で確かめてみてください。

スパ君の一言



水没世界の生木の貴重さを舐めるなスパよ!一に木材、二に木材、三四が無くて五に木材スパ!


  • タイトル:Sunkenland

  • 対応機種:WindowsPC(Steam

  • 記事におけるプレイ機種:WindowsPC(Steam)

  • 発売日:2023年8月26日

  • 著者プレイ時間:3時間

  • サブスク配信有無:

  • 価格:2,300円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

《焦生肉》

ゲームに関わって飯食いたい 焦生肉

ストーリー重視でゲームをプレイするけどシステムも特徴がないとイヤ!なわがままゲーマー。わがままなくせにコンプリート癖もある上つまみ食いも大好きなので積みゲーが溜まる溜まる。ゲームで飯を食うことを夢見てたらほんとにそんな機会に恵まれた。

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