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「ROG Ally」で“海のゲーマー”になってみた!外付けGPU「ROG XG Mobile」でさらに拡張できるポータブルゲーミングPC【試遊レポ】

「ROG Ally」なら海の見える公園でPCゲームを遊ぶことも可能……!

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「ROG Ally」で“海のゲーマー”になってみた!外付けGPU「ROG XG Mobile」でさらに拡張できるポータブルゲーミングPC【試遊レポ】
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6月14日、ASUSのポータブルゲーミングPC「ROG Ally」がついに発売されました。重さ約608gと非常に軽量でありながらも、AMD Ryzen™ Z1 Extreme Processor(3.3GHz/5.1GHz)搭載とハイスペックな本機は、ゲーマーのロマンがあふれたマシンと言えるでしょう。本記事ではレンタル機を実際に触ったレポートをお届けしていきます。

まず注目したいのは「“ROG Ally”はゲーマーにどのような選択肢を与えるか」、そして「ゲームは快適にプレイ可能か」なはず。スペックなどを含めたプレイ環境については以前に掲載した記事に譲るとして、ここでは「ROG Ally」そのものの利便性をお伝えします。


また、今回は外付けGPUモジュール「ROG XG Mobile」およびXbox対応PCコントローラー「ROG Raikiri」もあわせて試用。性能を拡張することによって“据え置き”に近いスペックを叩きだせるのか、そしてどのような可能性に満ちているかチェックしていきます。

◆外付けGPUモジュール「ROG XG Mobile」で広がる可能性!

「ROG Ally」最大の特徴は、小さいながらも“ゲーミングPC”であるということ。「Steam Deck」との違いは「PCで出来るゲームなら大抵遊べてしまう」ことにあるでしょう。たとえばXboxアプリから起動するゲームやBattle.netが必要な『ディアブロ IV』、その他で言えば『原神』なども特別な設定をせずにプレイ可能とあって、PCゲーミングにかなりの自由度を与えてくれるはず。

また、「ROG Ally」は外付けGPU「ROG XG Mobile」に接続することでさらなる機能性を得ます。ただし、この外付けGPUは稼働に電源が必要となるため、言わばPC本体である「ROG Ally」を外付けGPU「ROG XG Mobile」を設置した環境に持って行ってドッキングさせる……という、捉え方によっては奇妙な環境で使うことになります。しかしながら、初期セットアップさえ済ませてしまえば「ROG XG Mobile」を繋げるだけで簡単にアクティブ状態にでき、かなり容易に使用できました。

また、余談ですがモニターに接続されていない状況でも「ROG Ally」&「ROG XG Mobile」でゲームをプレイ可能。コードが繋がっているため動かしにくく、あまり実用的ではないのですが、セットアップなどには役立ちます。

これに備え付けのスタンド・コントローラーを併用することで、別モニターなしでの独立起動もできるようになります。長期外泊でもがっつりゲーミングPCで遊ぶ! という使い方も可能ですね。

内部的な使い心地に関しては、「ROG Ally」と専用プラットフォーム「Armoury Crate SE」の使用感には“慣れる必要がある”と感じました。使い続けていればすぐに慣れるでしょうが(そしてその過程が楽しくもありますが……)、「携帯ゲーム」「ゲーミングPC」とふたつの側面を持つハードウェアなので、初めてのセットアップは少し大変かもしれません。

また、手強さで言うと「あー……これだけでゲームが出来るんだからもうモニターとか無しにだらだら遊ぼうかな……」という、筆者自身の怠惰な精神も強敵でした。ゲームをインストール後、だらりとベッドに横たわって、まずは「ROG XG Mobile」を繋げずにゲームを起動。DLC「仮初めの自由」も近づいている『サイバーパンク2077』をプレイしはじめました。

思ったより画面酔いが激しめなので「ROG Raikiri」の感度調整など細かい部分に助けられつつ、飽きたらコントローラーを手放して本体でプレイ。同じくDLCが待ち構えている『ELDEN RING』もプレイしたのですが、死ぬたびに「まだROG Allyに慣れてないだけなんだ」と心の中で言い訳をかまします。

さて、いよいよ「ROG XG Mobile」を接続すると、処理をこちらに移行したのが目に見えてわかるほど、排熱開始。『サイバーパンク2077』を「ROG Ally」単体で遊ぶ場合はグラフィック「中」がちょうどよく感じられ、GPU接続後はグラフィック「ウルトラ」にてプレイ可能。少なくとも今回の試用中に問題は起きませんでした。

「ROG Ally」はSSD搭載マシンかつ「ROG XG Mobile」シリーズによる拡張性があります。自作PCほどではないにせよ、数年おきに新たな「ROG XG Mobile」に乗り換えるなどすれば、今後の世代のゲームにも対応していけるかもしれません。

◆そして“海のPCゲーマー”に進化した筆者

唐突ですが、皆さんは日々重なるストレスにどう対応されているでしょうか。ふと、海が見たくなる時ってありませんか?

筆者は東京在住ですが、生まれは兵庫県。そこでは山に登ることで海を一望できたり、JR須磨駅から歩いて数秒で砂浜に行けるのです。筆者も辛いことがあったときは海を眺めていた思い出があります。しかし、東京はまさにコンクリートジャングル。東京湾がありつつもなかなか行くタイミングはなく、ライターとしても日々のテレワークでストレスが徐々に積み重なっていきます。

結婚を迫る親、結婚していく友人、子育てに奮闘している兄……大都会・東京のストレスが淡い雪のように積み重なって筆者の心を押しつぶそうとしてくる、そんなとき筆者はゲームで心を癒していたのですが……「ROG Ally」のおかげで、なんと「海を見ながらゲームを楽しむ」という贅沢なストレス解消法が選択肢として浮かび上がったのです!

というわけで、実際に旅立ちました。鞄には切符と携帯と「ROG Ally」だけ。本当は熱海などに行って思いっきり現実を忘れたかったのですが、仕事があるため東京湾で妥協します。

到着したのは、海の見える公園。なるべく人の気配がない場所を選びました。そしてプレイするタイトルは、『Placid Plastic Duck Simulator』。アヒルのおもちゃがぷかぷか浮かぶ姿を見ながら、潮風に当たります。これぞ究極のリラックスなのではないでしょうか?

猫ゲー『Stray』もあわせて楽しんだりしつつ……段々と飽きてきたので『サイバーパンク2077』でサンデヴィスタンを発動したりして、またリラックス。こうして、現代人は“海のPCゲーマー”になれるようになったのです。人によっては忙しい会社勤めのあと、帰宅中に公園に寄ってプチアウトドアゲーミングを楽しんだりもできるでしょう。ネット環境があれば『ディアブロ IV』も遊べますし、理論上はマグロ漁船の上でもPCゲームが可能……!

正直に言って、そんな茶番じみたシチュエーションでなくても「ゲーミングPCが持ち運べる」というのは非常に心強いもの。OSがWindowsなのですから、いざという時には即興のワーキングスペースを構築することもできてしまいます。

「SteamDeck」との違いは「PCとして存分に活かせそう」という点と、将来的な選択肢に「ROG XG Mobile」があるという点。コストや運用方法を考えて自分に合うと判断されたなら、「ROG Ally」は“ゲームに特化したサブPC”として機能するはずでしょう。ポータブルゲーミングPCやゲーミングノートの隆盛で携行性重視の流れは加速していますが、「ROG Ally」はその中で有用な選択肢のひとつとなるポテンシャルを秘めています。


「ROG Ally」は6月14日発売。価格は109,800円 (税込)です。


《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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