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行くぞ、自分小隊!時間操作ACT『Lysfanga : The Time Shift Warrior』における戦闘快感がたまらない【Summer Game Fest プレイレポ】

多勢に無勢だが過去の自分をぶつけることで戦況がひっくり返る!

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行くぞ、自分小隊!時間操作ACT『Lysfanga : The Time Shift Warrior』における戦闘快感がたまらない【Summer Game Fest プレイレポ】
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ジェフ・キーリー(Geoff Keighley)氏が主催のゲームショーケースイベント「Summer Game Fest」。国内外の大手およびインディーパブリッシャーなど、様々な企業が参加する本イベントは、E3が今年も中止という状況において、ゲーマーにとっても非常にありがたい存在です。

今回は、そこで紹介されたSand Door Studioが開発を手掛ける時間操作アクションADV『Lysfanga : The Time Shift Warrior』を、実際に会場へと訪れた筆者が10分ほど試遊体験させて頂いた内容をお届けします。筆者がプレイする傍らゲーム内容について解説をしてくださったのはスタジオおよびパブリッシングマネージャーのMatthieu Schneider氏。

そして先にお伝えしておきます。SGF会場でプレイしたタイトルの中では筆者にとってトップクラスの面白さでした。

本作のプレイにあたり操作はコントローラで行いました。また今回は試遊版ということで、最終的な製品版リリースの際は一部内容が異なるかもしれないためご注意ください。なお画面の直接のキャプチャがレギュレーションによるNGだったため、本記事で使用する画像は、基本的には先方から頂いたものまたは公式ウェブサイトからの引用になります。

ゲーム開始

本作はAntalaと呼ばれるファンタジーな世界が舞台。プレイヤーは、新たな王国Lysfangaの守護者である主人公Imëを操作して、Raxesと呼ばれる魑魅魍魎が跋扈する古代都市の脅威に立ち向かいます。

マップは斜めから見下ろすタイプで、デモ版では制限されていたものの、製品版ではあちこち歩き回って探索も可能とのことでした。これは個人的に楽しみにしている部分でして、街を移動時には、興味を引く路地などがそこかしこにありました。

なお配置された一部オブジェクトは攻撃によって破壊可能で、ゲーム内通貨を取得できます。それによりアップグレードなどが可能になりますが、Matthieu氏が強調するところによれば、現実のお金を用いた課金システムなどはなく、すべてゲーム内で完結した経済システムであるとのことでした。

基本的な操作

主人公の基本的なアクションは近距離攻撃、遠距離攻撃、ダッシュ、そしてスペシャルアビリティとなります。ジャンプが無いようだがプレイに困らないかえ?となりますが、崖などはダッシュによって飛び越え、段差などはスロープ(立てかけられた板など)を用いて行うので、実際のところプレイに支障はありません。むしろそういった迂回などのアクション込みで、敵をどう倒すのかという戦略を組み立てる面白みがありましたね。

マップを移動して、戦闘エリア(アリーナ)に足を踏み入れると、一旦カメラモードに入り、エリアを見回して敵の配置や種類を確認することができます。この下見がかなり大切で、地形の構造を含めた攻略ラインを頭の中で組み立てると良いでしょう。

特徴的な時間操作バトル

本作の特徴的なシステムで、最も面白い部分、それはタイトルにもある通り時間操作の能力です。これは任意のタイミングで発動が可能で、そのアリーナ攻略開始直後のタイミングまで時間を巻き戻すのです。トレイラー映像の方がわかりやすいかもしれませんが、仮に最初の攻略1周目で主人公が時間操作したとしましょう。すると巻き戻った先では、2周目の主人公と「1周目の主人公」が同時に存在するのです。

ここでさらに面白いのは、その「1周目の主人公」は、1周目で取った行動をそっくり繰り返すという点。狙いをつける敵も道中に取る行動もそっくりそのままトレースされます。

これを利用すれば、例えば敵が2体いたとして、1周目で片方を倒して時間を巻き戻し、2周目ではもう一方を倒してクリア……ということだってできちゃいます。というかゲームクリアの前提としてそれが求められます。3回巻き戻れば3人の自分が、4回なら5回なら6回なら……巻き戻せば巻き戻すほど、過去の自分達が集合して戦う「自分小隊」ができあがる面白さは本作ならではかもしれませんね。

いやいやそれだったら時間操作せずとも最初から1人で2体とも張り倒せば良いではないか、という意見はごもっとも。しかしそうは都合良くいかないもので、アリーナの攻略には十数秒の制限時間が設けられており、時間内に敵を殲滅できなければ攻略失敗になるのです。

そのペナルティとして強制的に攻略開始直後のタイミングに戻されもう一度やり直しに。しかも時間操作には回数制限(序盤は3回で、攻略毎に増加)があるので、何度も失敗すればゲームオーバーになってしまいます。

程よく脳みそが絞られる快感

こうして読んでると左右の脳みそが捻れて雑巾絞りみたいになってきますが、習うより慣れろとはよく言ったもので、実際に操作していくうちに自然と身体で理解し始めるんですよね。レベルデザインも秀逸で、最初はシンプルなザコ敵を数体倒すだけなので制限時間と時間操作のタイミングにはそこまで悩みません。

しかしそこから交互にスイッチする通行止めや、同時破壊しないと解除できないバリアといったマップギミックに、爆発するやつ、背面からの攻撃のみ有効なやつといった敵のバリエーションが上乗せされていき、良い意味で戦略を練る頭を悩ませてくれます。

そうやって簡単なものでゲームのコアシステムを学習させてから、徐々に特殊な敵やギミックが付け足していき、最終的に複雑なマップ構造と大量の敵を捌けるようにプレイヤースキルを成長させる……個人的に、攻略に失敗しても「あの敵を最初に狙ったから失敗したのかも。次は別の敵を狙ってからにしよう」といった試行錯誤を極めて自然に行えました。

負けた!やりなおし!ストレス!というのではなく、もう少しでうまくいきそうなんだが……あれ?もしかしてこうやればいいのか!という、ある種のパズル要素が非常に気持ちの良いプレイフィールでした。ただしパズル要素があるからといって、プレイヤーに必勝パターンを押し付けるようなデザインには決してなっておらず、ゴリ押し含めて自由に攻略方法を選べる懐の深さがありました。


Matthieu氏いわく、デモ版を隅々まで遊んで最後のアリーナまで走りきった人は、その日の時点では筆者が最初だったそう。「いっぱい楽しんでくれて嬉しいよ、ありがとう!」という暖かいお言葉を頂戴しました。恐縮の限りです。

SGF会場には他にも甲乙つけがたい粒ぞろいのタイトルが並びますが個人的には一番楽しかったタイトルだったと感じます。

過去の自分最大20人でいくぞ自分小隊!な時間操作アクションADV『Lysfanga : The Time Shift Warrior』は、 PC (Steam/ Epic Gamesストア)にて2023年配信予定です。


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《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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