様々な機器の修理動画などを扱うYouTubeチャンネルBuy it Fix itは、医療現場で使われる超音波膀胱スキャナーを羊スキャン用に改造し、最終的に初代『DOOM』を動作させる動画を公開しました。
もはや何に移植されていないのか把握するのが難しいFPSの金字塔『DOOM』。その移植先の混沌具合は、ジェームズ・ロルフ氏が扮する“ナード”がゲームをレビューする長寿動画シリーズ、Angry Video Game Nerdでも紹介されるほどです。
今回Buy it Fix itでは、260ポンドで購入したという中古の超音波膀胱スキャナー「Bardscan II」を点検・分解し、自身の羊をスキャンするために改造する様子を披露しています。動画によると、購入時点でも本スキャナーは起動し、超音波プローブの周波数も羊用として動作できるかもしれない範囲かつ、ソフトのスキャン画面の一時停止やコントラスト変更といった機能も問題は無いようです。
本体の分解をした際は、バッテリーがニッケル水素充電池であり、挿入されているフラッシュカードが1GBであることやマザーボードが台湾製であることなどを紹介。フラッシュカードを調べると、中に腎臓などのスキャン画面だけでなく、実際にスキャナーに搭載されているものと比べ機能面で違いが見られるバージョンのソフトなどを発見、実行ファイルをデバックし、調査から得た情報を元にスキャナーをカスタマイズしました。
新たなスキャナー起動画面では「Hackedscan II」と表示され、スキャンする深度の変更や約12秒の画面巻き戻し機能などが追加されており、最後には『DOOM』が動作することを披露して動画を締めました。