任天堂は、2020年3月期決算説明会の質疑応答を公開しました。
2020年3月期(2019年4月1日~2020年3月31日)は、売上高・営業利益・経常利益・純利益のいずれも、2019年3月期を上回る好調ぶりを見せた任天堂。その動向や現状について、説明会の参加者らが様々な切り口から質問を投げかけました。
この質疑応答では、代表取締役社長の古川俊太郎氏が主に対応しており、まずは新型コロナウイルス感染症の影響について回答。これまでの影響として、2月に中国工場の操業などが一旦停止し、主に国内向けのニンテンドースイッチ本体の出荷が遅滞したと述べました。その影響は軽微で、生産状況も3月以降から徐々に回復していると語る一方で、一部の部品については充分に調達できていないものもあると答えました。
仮に影響が長期化し、より深刻になった場合は、業績予想を満たす生産量を下回る可能性もあると示唆。またこの報告の中で、発表済みのタイトル以外にも、当期に発売を予定しているソフトがあると明かしました。
業績に関連する点では、4四半期におけるデジタル売上高比率の高さについて、『あつまれ どうぶつの森』のリリースが大きく影響を及ぼしたと言及。日米欧の購入者の約半数が、ダウンロード版を選択した模様です。
その理由について、本シリーズとダウンロード版の相性が良かったこと、「Stay Home」が推奨されていたこと、この2点が大きいと考えており、今回はあくまで特殊要因だったと前置きして「このまま継続するという前提では業績予想を組んでおりません」と報告しました。ただし、ダウンロード版のデジタル売上比率自体は上昇していくとの考えも示しています。
ソフトについては『リングフィット アドベンチャー』にも触れ、世界的な品薄状態が今も続いているとの見解を示し、「当期も重点タイトルとして販売に取り組む」としています。また、中国市場の売上高についても明かし、まだ大きな金額ではないとしながらも、『New スーパーマリオブラザーズU デラックス』『マリオカート8 デラックス』『スーパーマリオ オデッセイ』が順調に販売数を伸ばしていると報告しました。
モバイルビジネス関連は、『スーパーマリオ ラン』が4億を超えるダウンロードを記録しており、『マリオカート ツアー』も多くのユーザーが継続して遊んでいると説明。加えて、『あつまれ どうぶつの森』の発売に合わせ、『どうぶつの森 ポケットキャンプ』のアクティブユーザー数や新規ユーザー数が大きく増加したことを明かしました。
なお同社は、新アプリの開発も引き続き行っているとのこと。こちらについては、まだ発表できる段階ではないとしており、続報への期待が高まります。
任天堂、決算説明会の質疑応答を公開─『あつまれ どうぶつの森』約半数がDL版を選択、未発表のタイトルや新アプリの開発も示唆
《臥待 弦》関連リンク
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