気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、MERJ Media開発、PC/Mac向けに5月17日(海外ニンテンドースイッチ版は2017年、国内スイッチ版は6月7日)にリリースされたブレイクダンスバトル『Floor Kids』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、手描きタッチのアートスタイルが光るブレイクダンスバトルゲーム。直感的な操作で誰でも簡単にクールなプレイを体験できます。一人で遊べるスリースタイルモードと二人で一緒に遊べるローカルパーティーモードに対応。独自のスコアシステムで様々なプレイスタイルが採点されるため、高得点を目指すためにはオリジナルのスタイルを研究する必要があります。日本語にも対応済み。
『Floor Kids』は1,990円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
MERJ Media:こんにちは。私たちは『Floor Kids』のクリエイターです!私たちのチームはまず、世界的に有名なDJキッド・コアラ、数々の賞を受賞した手描きアニメーターJon Jon、Hololabs社のMike Wozniewskiが率いる素晴らしいプログラマーチーム、そしてヒットをおさめたアート主導のプロデューサーであるEnvisionのRyhna ThompsonによってMERJ Mediaが結成されました。私たちの目的は、全員の技能を生かし、唯一無二のゲームを作るということです。将来的には、もっと多くの素晴らしいプロジェクトを実行できればと思っています!
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
MERJ Media:キッド・コアラ、Jon Jon、そしてRyhnaが協力し、『Floor Kids』の初となるビデオクリップを製作しました。これはショートフィルム兼ミュージックビデオとして2007年にリリースされ、これが本作の方向性とゲームのベースコンセプトとなっています。MikeとHololabsのプログラマーたちは、2013年後半に開発に参加し、エキサイティングな方法で本作の開発に着手しました。本作は当初、モバイル向けに開発を行っていました。2016年の後半、プロジェクトは突然大きく変化しました。任天堂のNindie部署の素晴らしい方々からスカウトを受けたのです。私たちは開発済みのものをスイッチに移植し、2017年12月にリリースしました。
――本作の特徴を教えてください。
MERJ Media:全部です!(笑)
すべての音楽はオリジナルで、独自にレコーディングされています。24のバトル曲はレコードで作られ、あえて昔ながらのサンプラーを使用しています。キッド・コアラのような曲が作れる人は、もう他にいませんよ!
すべてのアニメーションはJon Jonによる手描きです。彼はブレイクダンスのコミュニティで数年過ごしました。彼のアニメーションへのアプローチはダンスカルチャーから大きく影響を受けています。本作のアニメーションにおける独特な点は、いわゆる「待ち」の動きが存在しないことです。コンセプトは、どのような動きからも他のあらゆる動きにダイレクトに繋がるアニメーションを用意しているということです。これにより、ブレイクダンスのよりリアルなフォームを実現し、プレイヤーにユニークな体験を提供します。Jon Jonのアートスタイルは、ストリートアートやグラフィティにも影響を受けています。
プログラマーたちはアニメーションのシステムに可変フレームレートを採用し、各動きの移り変わりの際に使用されています。いくつかの動きはより多くのフレームを使用して次の動きに移っていくのですが、この可変フレームレートシステムにより、プレイヤーは自分の好きな動きを自由なタイミングでビートに乗っている限りは行うことができます!究極的には、私たちのすべての判断は、本作に素晴らしくユニークなフィールを与えるために行われたのです。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
MERJ Media:映画「ワイルド・スタイル」、「ビート・ストリート」、PS2『B-Boy』、『パラッパラッパー』、『ストリートファイターII』、『バーチャファイター』、『風ノ旅ビト』、『マリオカート』、映画「スクール・オブ・ロック」、漫画「ピーナッツ」、「カルビンとホッブス」、「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」から影響を受けています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
MERJ Media:私たちは、アート、アニメーション、そしてヒップホップにおいて素晴らしい日本という国で『Floor Kids』をリリースすることができ、とても興奮しています。日本の皆さんが本作を楽しんでいただけると嬉しいです!なぜって?楽しいからですよ!(日本への動画メッセージ)
――ありがとうございました。
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