気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Villa Gorilla開発、PC向けに5月30日にリリースされたピンボールゲーム『Yoku's Island Express』開発者へのミニインタビューをお届けします。
『Yoku's Island Express』は、フンコロガシの郵便屋さんである“Yoku”としてMokumana Islandを巡るピンボールアドベンチャー。オープンワールドやプラットフォーマーのメカニクスを取り込んだゲーム性と暖かな世界観が特徴で、島に隠された謎を解き明かす冒険譚が描かれます。日本語インターフェース/字幕表記をサポートしています。
『Yoku's Island Express』は2,050円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Mattias Snygg氏(以下、Snygg氏):Mattias Snyggです。『Yoku's Island Express』ではアートを担当しています。Jens Anderssonと私はStarbreeze Studiosで共に務めていたのですが、のちにVilla Gorillaを立ち上げることになりました。スウェーデン・ストックホルムに拠点を構えていまして、『Yoku's Island Express』はインディースタジオとして初リリースの作品となります。
――本作はいつどのようにして開発が始まったのでしょうか?
Snygg氏:私たちはオープンワールドゲーム(むしろメトロイドヴァニア)らしいアプローチをピンボール風のメカニクスと組み合わせ、アクションアドベンチャーをゲーム性の中心に据えようと考えました。ヘンテコで面白い発想で、早速プロトタイプを開発することに。一年の期間を経て開発が完了しました。
そして五年後、ゲームはもともと作っていたものよりも更に大規模になり、複雑化しました!さまざまなゲームプレイの仕組み作りに取り組んだり、アート制作と実装が進むに連れて、どんどん明らかになってくることがあったのです。そのアイデアで作品自身を成長させる必要がありました。私たちは独自エンジンでそれらのアイデアを構築し、アクションピンボールアドベンチャーを開発するというユニークな挑戦に特化したツールを開発しました。本当に楽しいゲームにできましたし、皆さまが遊んだときにもその楽しさが伝わればうれしいです!
――本作の特徴を教えてください。
Snygg氏:『Yoku's Island Express』は「オープンワールドピンボールプラットフォーマー」です。Mokumana Islandで働くフンコロガシの郵便屋”Yoku”というキャラクターとしてプレイします。広大な世界で羽ばたきやバンパーを使いつつ、島をめぐる道筋をピンボールで辿り、郵便物を届けたり、呪われた島の神の謎を解き明かしていくのです!
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Snygg氏:『ゼルダの伝説』は大きな参考になりました。『Yoku's Island Express』との共通点はさほどないのですが、『ゼルダの伝説』と同じような問題に直面することになるので、出発点として参考にすることがよくあります。私たちは狭くてヘンな空間に没頭しているので、あまり多くの他作品を参考にしてはいません。アートとしては、ビジュアル問題の解決策として『レイマン』シリーズや『オリとくらやみの森』をリファレンスにしています。日本のアニメの大ファンなので、スタジオ・ジブリの映画もアート面でのインスピレーションとして素晴らしい源となりました。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Snygg氏:『Yoku's Island Express』をようやく日本に送り届けることができて、とても興奮しています。このゲームには多くの時間と努力と愛を詰め込んでいます。Mokumana Islandへの探訪と魅力的なキャラクターとの出会い、そして謎を解き明かす楽しさが伝われるとうれしいです!
――ありがとうございました。
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