ソニー・インタラクティブエンターテインメントのワールドワイドスタジオプレジデント、吉田修平氏がJapan VR Summitに登壇し、10月に世界で発売予定のPlayStation VR(PS VR)について語りました。
吉田氏は他社VRデバイスとの大きな違いとして、誰でも楽しめる簡単さや、PS4とPSVRという固定されたスペックで多くの台数が出回るという開発上のメリットをアピール。日本はアニメやゲームなどクリエイティブな産業が厚く、VRコンテンツ制作でも世界をリードできるとエールを送りました。
その中で吉田氏はVRの未来について「バンダイナムコさんの『サマーレッスン』で分かるように、VRの中で描かれるキャラクターやアバターには大きな存在感を持たせられます。AIと組み合わせれば、有名人やアーティストと仮想の会話をしたり、自分のAIを残しておけば未来に子孫が、ご先祖様と交流するようなこともできるかもしれない」と語りました。
吉田氏は「"VRは一人で遊ぶもの"というイメージを付けたくない」と語り、テレビ画面に映し出せるミラーリングや、テレビと組み合わせて遊べるセパレートといった機能で友だちや家族と一緒に遊べる体験を作りたいとしました。PS VR購入者に無償で提供予定の『PLAYROOM VR』ではこうした機能を使った遊びが含まれています。
様々なセンサーで「実在する感覚(Sense of Presense)」を作り出すPS VRですが、更なる装置が考えられるか? という問いに対しては「クルマゲームならハンドルというように追加のデバイスは考えられる」と話していました。
またVRが与える健康や成長への影響は今後も研究が必要と指摘。複眼式のVRということでPS VRは13歳以上を推奨しているとのことですが、VRの教育への応用なども視野に入ることから、更に研究を進めていきたいとしました。
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