90年代の大作映画にそっくり?広大な水上世界が舞台のオープンワールドアドベンチャー『Age of Water』が迫力満点だった! | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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90年代の大作映画にそっくり?広大な水上世界が舞台のオープンワールドアドベンチャー『Age of Water』が迫力満点だった!

「映画のようなゲーム」という表現がされることがありますが、本作はまさにそのような作品ではないでしょうか。

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90年代の大作映画にそっくり?広大な水上世界が舞台のオープンワールドアドベンチャー『Age of Water』が迫力満点だった!
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「映画のようなゲーム」という表現がされることがありますが、4月25日に早期アクセス開始の『Age of Water』はまさにそのような作品ではないでしょうか。

これは全世界が水没し、水上にあるのは小さな人工物のみという世界観のオープンワールドアクションゲーム。主人公は船の艦長として、あまりに広大過ぎる世界を進みながら船を強化し、ミッションをこなしていきます。

……これ、どこかで見たような……。そうだ、「ウォーターワールド」だ!!

大迫力のアクション映画だったけれど…

90年代は、まだ現在のようにCG技術が発達しているわけではなく、それ故に「本物のアクション」が映画の中でふんだんに使用されていた時代でした。

1995年公開の「ウォーターワールド」は、ケビン・コスナー主演の超大作。何と1億7,500万ドルというとんでもない製作費がかかっています。舞台は未来の地球で、温暖化により北極と南極の氷が全て溶けた結果、地球上の陸地が水没してしまったという設定です。

ハワイ沖で撮影されたこの作品は、あらゆる種類の船やモーターボート、水上バイク、飛行機まで登場し、容赦ない爆発アクションも相成って迫力は文句のつけようのないレベル。自然を題材にした映画として観ても、非常に高いクオリティを誇ります。ところが、シナリオ面はあまり高い評価がされず(正直、筆者も「台本は書き直したほうがよかったんじゃないか」と思ってます)、興行成績もパッとしませんでした。

ただし、そのような映画に限ってカルト的な人気があるのも事実。上述の大迫力は、実際に大画面で観てみると「よくこんなものを撮影したもんだ!」と感心してしまいます。現代のCGマシマシの映画がしょっぱく感じてしまうほどです。

船がどんどん立派に!

そんな「ウォーターワールド」に世界観が酷似している『Age of Water』、早速プレイしてみましょう。

まずはチュートリアル。早速ながら水平線と青い水面が広がる世界に放り出されます。その中で、頼りないゴムボートが1艘。しかしこのボート、動力がついているため結構速い!

しかも、艇内に機関銃を搭載することも可能。なお、話が進むうちにこのボートは徐々に大きくなり、立派な船になっていきます。

一言で言えば、このゲームは台本を見直した「ウォーターワールド」です。

「ウォーターワールド」は、上述したようにシナリオ面が酷評されてしまった作品。しかし『Age of Water』はチュートリアルから「話の締まり」というものが存在し、プレイヤーにストレスを感じさせない仕上がりになっています。

戦闘は波立つ海上で繰り広げるため、エイムがなかなか合わないのが難点。ですが、これは海上戦闘をリアルに再現している証でもあります。いや、マジで楽しいぞこれ!

海上で大暴れ!

『Age of Water』は、話が進むとPvPも可能になります。それぞれが目的の相反するクエストを受注し、結果的に海上でバトルを繰り広げるという展開になることも。

海賊ものや戦艦ものもそうですが、船という乗り物は車のような急カーブができません。多少なりとも進むコースを想定し、それに合わせたかじ取りが求められる仕様です。ですが一方で、海戦ゲームにありがちなもっさり感やローペースな戦闘は『Age of Water』とは無縁。実にスピーディーな戦闘が展開されます。

これは、本当に面白い! 筆者的には2024年ベストゲームに入る出来栄えです。

「ウォーターワールド」は惜しい映画だった!

そして、『Age of Water』の先輩とも言える「ウォーターワールド」は非常に惜しい映画であることを改めて思い知ることもできました。

この映画、日本人から見れば「?」というようなシーンがあります。それは伝説の陸地ドライランドの位置が記されたという古代文字が出てくる場面。解読が極めて困難という設定でしたが、何てことはない日本語で「経度ニ十七度五十八分緯度八十六度五十六分」と書かれているだけ……。もうちょっと工夫できなかったのか!?

そうした妙な描写もあるのですが、それでも折り畳み式のマストが全自動で展開されるシーンや飛行機を迎え撃つシーンなど、「これはゲームにすれば面白いんじゃないか!?」と考えさせられることも多々。そして、『Age of Water』は見事その妄想を叶えてくれました。

ただ一つ残念なのが、この記事を執筆している2024年4月29日の時点で日本語に対応していないという点です。

ぜひとも、ぜひとも日本語対応希望!!それが達成された暁には、日本で『Age of Water』が流行する可能性もあると筆者は確信しています。

《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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